奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

アート墨絵の世界に魅せられて

2013.07.28 | 授業 | by Staff

「初めてのスタッフ、お役にたつのかしら・・・」「アート墨絵ってどんなの・・・」と、ドキドキワクワクしながら、授業「墨絵で描く、素晴らしき奈良 ~温故知新を体現するアーティスト~」へ。

約束の時間に到着すると、先生の月与志さんは、もオ教室づくりを始められている。
教室は、築100年(大正時代)の「町屋ゲストハウス ならまち」。
天井の高い板の間や和室は、どこか懐かしい佇まい。
代々、書道家の方が住んでおられたと聞き、墨や筆とよく合う空間・・・と納得する。

アート墨絵の世界に魅せられて_1

月与志さんは、ダイナミックななかにも繊細な、作品のような素敵な方。
準備を進めていると、学生さんが次々と到着。

アート墨絵の世界に魅せられて_2

「グラフィックデザイナーから墨絵の世界へ」という月与志さん。
奈良の伝統工芸である墨と筆を使い、どんな世界観を見せていただけるのかと(学生になった気分で)期待でドキドキ・・・。

アート墨絵の世界に魅せられて_3

授業の内容は、授業レポートも併せてご覧ください★
「デジタルからアナログへ!墨絵で広がる世界」
http://nhmu.jp/report/15379

学生のみなさんは、デジタルからアナログへ進まれたお話や、「歴史・文化・芸術は私たちの宝、それを50年後・100年後の人々に伝えたい。そのためには、伝統を守っていくことと同時に新しくしていくことが大切」というお話、代表作品に釘付けです。

アート墨絵の世界に魅せられて_10

筆を持っての体験では、横線・縦線・うずまきを描き、筆に慣れたところで、菊の花や竹を描くコツを習い、ライブパフォーマンスで月与志さんが描かれた「飛天」に、学生のみなさんが菊や竹を描き加え、大きな作品が完成しました。

アート墨絵の世界に魅せられて_4

月与志さんのアーティストとしての温故知新に触れ、学生のみなさんの充実した表情に、スタッフとして参加でき(学生として・・・が良かったかなア!)、とても良い時間が持てて感謝。
墨絵に挑戦してみたくなりました。

(m・n)

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい

2013.07.28 | 授業 | by Staff

奇しくも、菜っ葉記念日(7(な)2(つ)8(は)で「なっぱ」)と噂される本日7月28日に、授業「とことん知りたい大和野菜!! ~食べて学ぶ、とっておき野菜~」にスタッフとして参加してきました。

教室は、餅飯殿商店街にある「COMS」。
商店街の中を荷物を抱えて移動。
アーケードなので陽射しは遮られるものの、蒸し暑い!!
“Mochi”と汗をかきかき教室に到着。
しばし待つこと15分。
先生と“HANA”が到着!
早くエアコンのある部屋に行きましょう!!

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_1

あらかた準備が終わって、さぁ受付!
ところで、みなさんCOMSへは行ったことがありますか??
そうなんです。ちょっと奥まっているので、わかりにくいんですよね~。
というワケで、道案内がひとり立つことに。

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_2

(´-`).。oO(誰だ?誰がこんな蒸し風呂のなかに行くんだ?
       もしかして、オレ?オレかな?
       たしかに、こんな日にレディを行かせる訳にはいかんよね。
       あれ?なんかいまのオレってかっこよくない?
       「レディを行かせるわけにはいかない!」くぅ~ッ!)

「はい、僕が行きます。」
英雄がひとり誕生した瞬間でした。

商店街に立つこと10分。
みなさん、やはりわかりにくかったのか、5~6人ほど道を聞かれました。
お役に立てたのは嬉しいのですが、やはり暑い!
英雄気分になったのも束の間、後悔の念がおきはじめた頃、
春風のように爽やかな空気とオーラが僕の頬をなでました。
「ムッ、なにやつ?」と、その空気のする方を向くと・・・。

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_8

そこには、以前COMSで授業をされた、川田真左靴工房の川田先生がおられました!!
(先生!その節は、僕のハチャメチャつぃーと、申し訳ありませんでした!)
川田先生の授業はこちら↓
授業「知ってるようで知らない『靴』の話 ~毎日が楽しくなる靴選び~
ひとまちレポート「足と靴の関係
ひとまちブログ「実は革靴大好きなんです!!!

先生は仕事場に向かう途中だったようで、僕たちはお互い爽やかに挨拶を交わし、スタイリッシュに別れました。
う~む。それにしても、すごい偶然。
やはり、イケメンはイケメン同士、引かれあうものなんでしょうか・・・?

そんなカンジで、餅飯殿商店街に爽やかな風が吹いた後、“Mochi”から「帰っておいで」の電話が。

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_3

ああっ、女神さま!

教室に戻ると、もう既に授業が始まっていました。
川合先生が熱心にプロジェクターで説明しておられましたが、僕は、教室の後方で試食の準備をしていた根田先生の手元に釘付け!
どんな料理を作るのか見ていたら、そうですねぇ、体感時間30分ほどでしょうか、川合先生のお話がアッという間に終わっていしまいました!
南無三しまった、あんまり聞いてなかった!!

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_4
  
とゆーワケで、授業の様子は、レポーターくまさん と、坊主とし君さんにお任せするとします。
よろしくね!テヘッ☆
ひとまちレポート
くまさんのレポートはこちら
はじめての大和野菜
坊主とし君さんのレポートはこちら
食べて学ぶ、とっておき野菜

さぁ、待ちに待った試食!
“Mochi”に、
「なぁ、オレらも食べれんのかな。アレ、余りそうやんな?なぁ、どう思う?」
とつぶやきながら、おこぼれに与ろうと待ち構えてたんですがね・・・。
トホホ。

その後、先生の作ったスイーツをいただきながら、先生も交えての談笑。
そうこうしていると時間になり、
みなさん、お土産も貰って、本日の授業は終了となりました。

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_7

みなさん、今回の授業も楽しんでもらえたでしょうか。
僕?僕は楽しめたし、お腹もいっぱいになりましたよ。
えぇ、みなさんの満足した笑顔でお腹いっぱいです!(ドヤァ顔)

イケメンらしいセリフが出たところで、「とことん知りたい大和野菜!! ~食べて学ぶ、とっておき野菜~」のスタッフブログを終えたいと思います。

それでは、みなさん。
次回、どこかの授業でお会いしましょう。アデュー!!

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_6

(よっしー)

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺

2013.07.27 | 授業 | by Staff

“よったか”です。
今年度の広報課スタッフは、いつも現場にいます。

今日は7月27日(土)。
授業「お寺で体感、植物セラピー ~般若寺を包む四季の草花物語~」の担当として、般若寺にやってきました。

今回の教室・般若寺は、
奈良きたまち旧京街道沿いにある、コスモス寺として有名なところです。

先生は、般若寺副住職の工藤顕任さんです。
元プロボクサーという意外な経歴をもつ工藤さん。
植物セラピーとは。コスモス寺と言われるようになったのはなぜか。
いったいどんな話が聞けるんでしょうか。

般若寺に到着すると、すごい音量の蝉しぐれ。
緑に囲まれた涼しい境内ですが、蝉の声が真夏であることを教えてくれます。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_2

ん!
ない!

なんと、事前に打合せをして用意は完璧だったはずなのに、
授業後半に使う液晶プロジェクターを積んでいなかったのです。

暑いのに流れるのは、冷や汗。
すぐにひとまち事務局に取りに帰ります。

般若寺は、国宝である楼門が街道沿いに立ち、
十三重石塔が重要文化財としてそびえる由緒あるお寺です。
ご本尊は文殊菩薩。
「創建当初は今の何倍も立派な伽藍が広がっていたんです」と、工藤さん。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_5

場所は奈良の北の端。それも街道沿い。
南都焼き討ちでは真っ先に標的にされたとのこと。
かつての姿に思いを馳せます。

境内は非常に蚊が多く、
10秒もじっとしていられません。
お寺で殺生はいけないと思い
「蚊を退治してもいいですか・・・」と聞く私。
工藤さんはにっこりと頷きました。

立派な本堂西側に並べられた机には、
今日の前半のメインである「香盛り」の用意がされています。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_3

「香盛り」って何?と思われた方はコチラ、
バックナンバーをお読みください。
「『香盛り』にハマるっ!?」
https://nhmu.jp/blog/info/4508

工藤さんのお話から、いよいよ授業スタート。
みなさん、工藤さんの優しい表情に吸い込まれます。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_6

ここからの授業の内容は、授業レポートも併せてご覧ください★
「般若寺をはじめて、もう一度知る」
http://nhmu.jp/report/15391

さっそく、香盛りから授業は進みます。
香盛りは、なかなか説明通りに簡単に行くものでもないようです。
みなさん口々に
「心が乱れているのかなぁ」
「邪念が多すぎるのかな・・・」など、
心を落ち着かせようと何度もやり直します。

カタカナの「コ」の字に掘られた溝は初心者向けで、
やり方によっては「S」の字に型取ったりすることもあるとのこと。
工藤さんは修行中、何度も何度もこの香盛りをやり続けたとか。

学生のみなさんは、それをお土産にすることもあり、
納得いくまで作り続けます。
ようやく完成したのがコチラ。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_7

名前の札を貼り、着火点を仏さまに向け、お供えします。
周囲に漂うお香の香り。
暑いなかにも、ピリッとした空気感が生まれます。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_12

少しの休憩の後、
今度はコスモス寺の云われを伺うため、本堂の中へ。

パソコンと、遅れて届いたプロジェクターが設置され、
薄暗い中でお話が始まります。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_11

創建当初は広大な伽藍であったこと。
資料が喪失していることもあり、まだまだ分からないこともあるとのこと。
廃寺寸前だったところを、叡尊が復興されたこと。
平安時代には平家の焼き打ちに遭ったこと。

そして、現代。
現住職が育った環境も、荒れ果てた状態でした。
そんななか、住職の発案で境内にコスモスを植えることに。
コスモスを咲かせているうちに
山口百恵の「秋桜」という曲が発売され、
世間ではコスモスの花が流行しました。

当時、全国でもコスモスの名所というものがなく、
般若寺はコスモスが咲くお寺として
「コスモス寺」と呼ばれるようになりました。

その後、住職が患った大きな病気に家族全員で立ち向かったことなど
いろいろなお話が進みます。

今は境内にいっぱいに咲き誇るコスモスは
勝手に咲いているのではなく、
一つひとつの手作業と重機をもって
家族の力で咲かせているとのこと。

コスモス寺の裏側を見た学生のみなさんたちは
話に心を打たれます。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_9

学生のみなさんたちからは
「コスモスを育てるのが、こんなに重労働だとは思いませんでした。」
「香盛りを体験して、心が落ち着きました。」
「ただ、線香をあげるのではなく、香盛りすることで、仏さまと対話しているようでした。」
などの感想をいただきました。

最後に工藤さんより
「コスモスが有名になり、花のお寺として知られるようになったのは嬉しいですが、ここは、お寺。やはり仏さまに手を合わせてほしい。」
「奈良の魅力は、ここにしかない空気。奈良にはたくさんの魅力的なお寺がある。いろいろなところに訪れて、好きになってほしい」
と、お言葉をいただきました。

香盛りの火はすっかり燃えつき、灰になっていました。
みなさん、大事そうに袋に入れ、持って帰られます。
そこに、工藤さんからサプライズが。
国宝楼門・文殊菩薩・十三重石寶塔の描かれた散華を、学生のみなさんに
プレゼントしていただきました。
お心遣いに本当に感謝します。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_10

奈良で生まれ、奈良で育ち、奈良を愛する工藤さん。
お人柄が、お寺に表れているようでした。

(よったか)