奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

THE!大和茶 その1

2016.08.04 | 授業info | by Staff

時代を遡ること1210年。
空海が唐から持ち帰ったお茶の種を仏隆寺(現・奈良県宇陀市)に植え、お茶の製法を伝えたことが、大和茶の始まりだと言われています。
と、いうことは1210年も前から奈良ではお茶作りが途切れることなく続いているということなんです。
あまり意識していなかったかも知れませんが、1210年前とわかると、「歴史の重み」や「脈々と受け継がれてきた伝統の技」、まさに声を大に自慢できる奈良の逸品だと思いませんか。

THE!大和茶 その1_1

歴史だけじゃありません。
大和茶は、標高300m以上、朝晩の温度差が激しい高冷地で栽培されているから、お茶がゆっくり育っていくので、香り高い美味しいお茶ができるんです。
(紅茶で人気のダージリンも、同じ高冷地育ちだから美味しいんですって。)

THE!大和茶 その1_2

厳しい条件で栽培される大和茶だから、1煎目だけでなく、2煎目・3煎目と、それぞれの味と香りを楽しむことができ、体にいいとされるカテキンも多く摂取できてしまうんですよ(一石二鳥とはこのこと)。
まさに、大和茶は奈良だからこそできたお茶と言えるんじゃないですか?

THE!大和茶 その1_3

8月27日(土)の授業「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 meets 大和茶~日本の茶伝来の地、奈良で茶を知る~」は、美味しい大和茶を身近に感じるチャンスです!
ぜひぜひお申込みくださいね。
お待ちしています!!

授業のお申込みは
http://nhmu.jp/class/26088

次のブログでは、授業で体験する手揉み茶のことなどを書きますね。
to be continued !

(かっぱ)

あなたの知らない「翁舞」の世界

2016.07.23 | 授業info | by Staff

毎年10月8日の夜、奈良市奈良阪町にある奈良豆比古神社(ならづひこじんじゃ)の秋祭りの宵宮にて、「翁舞」が奉納されます。
実はこの「翁舞」は、2000年に国の重要無形民俗文化財に指定された貴重な民俗芸能なのです。

あなたの知らない「翁舞」の世界_1

ここまでは、かろうじて知っていた私ですが、このたび、その先の未知なる領域に足を踏み入れることとなりました。
なぜって?
8月21日(日)の授業「翁舞、を知っていますか? ~伝承を現代に伝える民俗芸能~」の担当になったからデス。

とりあえずインターネットで検索したり、翁舞のパンフレットを読んだり、図書館で資料を漁ったりと、できることは全部やってみた結果、次の3つのことなどがわかりました。

* 奈良豆比古神社は志貴皇子を祀る神社である。
 (志貴皇子は天智天皇の子で、光仁天皇の父。万葉歌人として名高い皇族。)
あなたの知らない「翁舞」の世界_2

* 翁舞は春日王の病気平癒を願い、春日王の息子・浄人王(きよひとおう)が舞を奉納したことにより全快したという伝承に基づく。
 (春日王は志貴皇子の息子。光仁天皇の兄弟。)
あなたの知らない「翁舞」の世界_3

* 奈良豆比古神社の翁舞は、能や狂言が発達する以前の形式を残しており、今日の洗練された能の型と異なり、素朴さと簡素さを特徴としている。
あなたの知らない「翁舞」の世界_4

でも、やっぱり実際にお話を聞くのが一番勉強になります。
先日、奈良豆比古神社翁舞保存会のみなさんの練習日にお邪魔し、場面ごとの稽古を見学させていただきながら、お話を伺いました。

こちらは、奈良豆比古神社翁舞保存会代表の松岡嘉平治さん。
御歳96歳。
翁舞を後世に残すべく、長年に渡って活動なさっています。
授業当日、お話していただきますよ。

あなたの知らない「翁舞」の世界_5

この日は久々に集まっての練習だったそうで、千歳(せんざい)さん(10歳前後の男児が演じる役)を囲んで、諸先輩方が動作や言葉を手取り足取り教えていました。
今年の千歳さんは、小学3年生の男の子。
今回初めて務めるとは思えないぐらい、かなりの台詞をすらすらと語り、一生懸命動作をする姿に、「凄い!凄すぎる!!」と感心するばかりでした。
「今はまだたどたどしいけれど、子どもってすごい速さで吸収するから、授業のときにはびっくりするぐらい上達していますよ」と翁会保存会の方が言っておられたのが印象的でした。

翁舞保存会は、舞う人・奏でる人も含め、全員が奈良豆比古神社の氏子さんで組織された ある意味素人集団だけれども、年齢に応じて経験を重ね様々な役をすることで、身体に浸み込んでいる感が半端なくて、続けていくことの重みを感じさせられます。
民俗芸能ではあるけれど、人に見せるためではなく、日頃から大切にお祀りしている氏神さまへの感謝の気持ちを込めて神事として奉納することが目的であるというところにも、意義を感じました。

さて、奈良豆比古神社の翁舞は春日大社の神事芸能とも関わりがあるとされています。
今年は、春日大社第60次式年造替の本殿遷座祭を記念して様々な催しが行われ、奈良豆比古神社翁舞保存会として、下記の催しに出演及び奉納なさいます。
★2016年8月27日(土)
「春日大社第60次式年造替記念フォーラム 芸能のふるさと 春日 ―猿楽から能楽へ―」
 場所:奈良春日野国際フォーラム 甍 ~I・RA・KA~ 能楽ホール
あなたの知らない「翁舞」の世界_6

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★2016年11月12日(土)
第60次式年造替記念春日大社奉祝行事での「奈良豆比古神社『翁舞』奉納」
 場所:春日大社 林檎の庭(※雨天時は幣殿)
あなたの知らない「翁舞」の世界_8 あなたの知らない「翁舞」の世界_9

授業では、8月27日の翁舞公演に向けて練習される姿を見学させていただきます。
貴重な機会になることまちがいなし!の今回の授業。
お申込み、お待ちしています!!

授業の申し込みはこちら
http://nhmu.jp/class/26081

(なさ)

映画で奈良を盛り上げたい!

2016.07.20 | 授業info | by Staff

「なら国際映画祭」まで、あと2ヶ月を切りました!

今年の なら国際映画祭は・・・
奈良公園でのレッドカーペット
1歳から参加できる子どもたちの世界映画祭
名優・藤竜也さん主演、東吉野村を舞台にした映画(監督はキューバの新星監督!)
写真家レスリー・キーさんによる写真展
そして、奈良市初の映画館「尾花座」の復活
などなど、楽しいこと、おもしろいこと、映画を身近に感じることができる6日間になること間違いなし!

映画で奈良を盛り上げたい!_1

そこで、奈良ひとまち大学でも8月13日(土)の授業「ムービーを通して、奈良をみつめる ~奈良で愉しむ、映画という文化~」で、なら国際映画祭のことや「ならシネマテーク」のことをもっと多くの人に知ってもらい、映画で奈良を盛り上げたい!と思ったのですが、キャンセルが出て定員に余裕ができてしまいました。。。

映画で奈良を盛り上げたい!_3

そこで、ただいま先着順で受付中です!
授業では、『国際市場で逢いましょう』(2014年 韓国)を鑑賞するのはもちろん、その前後に、授業に参加した人だけが聞くことができるスペシャルトークがあります。
この話を聞くだけで、ならシネマテーク&なら国際映画祭を何倍も楽しむことができちゃいますよ!

なら国際映画祭実行委員会の中野聖子さんからも、「ぜひ、奈良ひとまち大学の授業に来て、ならシネマテークも なら国際映画祭も楽しんでくださいね!」と熱いメッセージをいただきました。

映画で奈良を盛り上げたい!_2

これは授業に参加するっきゃないでしょう!
ぜひぜひお申込みくださいね。
お待ちしています!!

授業のお申込みは
http://nhmu.jp/class/25985

ひとまちブログも、ぜひご覧ください☆
「今年はなら国際映画祭。その前に!」
https://nhmu.jp/blog/info/10626

(かっぱ)