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ひとまちブログ

“築山卓観”の真実

2013.06.23 | 授業 | by Staff

ついに、この日が来た。
ひとまちスタッフ“Mochi”が今年の2月から戦い続けた相手、築山卓観と決着をつける日が!
舞台は整った。
そう。今日は、授業「テレビから発信する、奈良の『今』! ~NHK奈良放送局の仕事、教えます~」を開催する日。

この日の天気予報では、降水確率は低めで午前中は晴れていたのに、午後になり授業の準備に向かう道中は、雨。。。

“築山卓観”の真実_1

今回の教室であるCAFE Luce(カフェ ルーチェ)に着いて荷物を運び出す時も、雨。。。しかも土砂降り。。。
「私たち何かしましたか!?」と、今日のスタッフ“Mochi”と“ask”と私の3人で空を睨みました。
まさかコレが、ずーっと続いている“Mochi”と今回の先生・築山さんの因縁か!?

“築山卓観”の真実_4

何か嫌なことが起こる予感を漂わせながら、授業準備開始。
すると、予感的中!!
お店に入り、教室の設営をしていると・・・アクシデント発生!!!!
大事な大事なプロジェクター落下!!!!
うぎゃ~~~~~~
えらいこっちゃ~~~~~~~
一同、騒然!

しかし、お利口さんなプロジェクターは無傷で無事生還!!!
よかった。よかった。ごめんね!プロジェクターくん。

これ以上何も起こらないことを願いつつ、準備を進めていたら、築山さん登場!
築山さんには“Mochi”との直前打合せをお願いしました。

“築山卓観”の真実_2

私と“ask”は、今日がデビューの“ひとまちサポーター”と簡単な打合せ。
サポーターさんには、“ask”と一緒に受付をお願いしました。
初めてとは思えないぐらいスムーズにやってくださり、学生のみなさんも素敵な笑顔で出迎えてもらえて、気分良く授業に臨めたと思います。
サポーターさん、ありがとうございました。
ぜひまた次回もよろしくお願いします!

さて、今回の授業では、いろんな角度から番組制作の裏側を垣間見ることができました。
授業の様子は、授業レポートも併せてご覧ください★
「テレビから伝える情熱・伝わる情熱」
http://nhmu.jp/report/15347

密着取材の途中で、取材対象から「もう来ないでくれ!帰ってくれ!」と言われることもあるそうです。
そりゃ~、毎日毎日密着されたら嫌になる。
いくら、おしゃべり大好きな“くすきち”だって、独りになりたい時もある!
「精神的に苛酷だし、とても疲れる」と築山さんご自身が吐露するほどなのに、諦めず、めげずにくらいついていく!

“築山卓観”の真実_3

そのパワーは、どこから湧いてくるのか?
それは、番組が完成し放送された時の達成感や喜びがあるからこそ、モチベーションを保つことができるのだそうです。
私も、授業を企画して、学生のみなさんに「楽しかった!」「また参加します!」「ひとまち大学好きです!」とか言ってもらえた時は、今までの苦労がすべて報われます。
この気持ちはわかる気がします。

でも、ひとつの番組を制作するのに、連日徹夜が続くせいもあって、体重が4kg~5kg近く落ちるらしい。
なんと!!これは羨ましい。
いやいや、それだけ精神的にも身体的にも酷使しているのですね~。
ひとまち大学の授業やっても、一切体重に変動がない私とはえらい違いだ・・・
まぁ、そもそも仕事量に違いがありすぎですが。
そこまで全身全霊で丹精込めて作り上げた作品だからこそ、放送され視聴者に届いた瞬間は、何にも変えられない喜びがあるんですね!

熱い魂のこもった2時間の授業。
シフォンケーキを食べる手も止め、真剣に聞き入る学生のみなさんの姿が印象的でした。

“築山卓観”の真実_5

まさに、築山さん自身の仕事っぷりがプロフェッショナル!
全てがドキュメンタリー。
そこにこそ人間ドラマがあります。
私がプロデューサーだったら、1本番組にしてるな。
「テレビ局の裏側にこそドラマあり 若きNHKディレクター・築山卓観」
うわぁ!なんてセンスないタイトル。(笑)
これでは視聴者に響かないな~。キャッチーにするのは難しい。

築山さんが、「プロフェッショナル 仕事の流儀」の番組を制作するにあたって意識していること。
視聴者が、取材対象者を「この人すげーな!」という一時の感情だけでとらえるのではなく、視聴者に、その番組を通して、自分自身の生き方や自分の仕事など日々の生活に活かす何かを見つけてほしい、という思いがあるそうです。
深いですね~。
番組を見る意識が変わりました。

築山さんのお話をたっぷり伺い、おいしいシフォンケーキと飲み物を堪能し、最後は築山さんと参加者全員で記念撮影をして、無事に授業終了。

“築山卓観”の真実_8

そして、約4ヵ月間に及ぶスタッフ“Mochi”との攻防も終わりを告げたのです。

「倒れる時は前のめり」という合言葉のもと、今日も築山卓観は、日本のどこか、いや、世界のどこかで取材をしていることでしょう。
私たちひとまちスタッフも負けないように、奈良市を駆け回らなくては!!

(くすきち)

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