奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

天平人、商店街に現る!

2016.01.29 | 打合せ | by Staff

2015年3月。
近鉄奈良駅付近の商店街に現れた天平人、みなさん覚えていますか?
道行く人が「えっ!」「なに?」と振り返ったその先には、天平人。
「なんでこんなところに『天平人』が?」と思ったのでは?

天平人、商店街に現る!_1

それは、奈良市中心市街地の8つの商店街の次を担う世代が集まって2015年から始まった超おもしろいエンターテイメント、その名も「超時空地域活性化演劇SHOW天GAI∞(ショウテンガイエイト)」の1コマです。

天平人、商店街に現る!_4

今年も2月21日(日)~28日(日)の8日間、「ショウテンガイエイト」が開催されます!
8つの商店街に天平人が!!
その初日、2月21日(日)に開催する授業「まち歩きと演劇で、商店街を元気に! ~飛び出せ、ショウテンガイエイト!!~」に参加して、街を楽しんじゃいませんか?

先日、ショウテンガイエイト実行委員会の会議にお邪魔してきました。
どうしたら、参加してくれたみんなに商店街の良さを見つけてもらえるのか。
「せっかくだし、スイーツツアーしてみないか?」
「入りにくいお店に入ってみようツアーは?」
「演劇は多くの人に見てもらいたいな」
「街の中で演劇できないだろうか」
「街歩きと演劇がつながる、学生さんもつながるといいよね」
などなど、商店街の素敵なところをたくさん見つけてもらおうと、メンバーの熱い作戦会議は夜な夜な続く。
去年よりパワーアップしたショウテンガイエイト、ここにアリ。

天平人、商店街に現る!_2

授業では、天平人と一緒に商店街を巡ります(わくわく)。
そして・・・
大事なミッションその1!
それは、商店街のいいところを見つけ、天平人に伝えること(「まほろばの証」ゲットだぜ)。
天平人と一緒にワイワイと街歩きを楽しんでいると、「こんないいところがあるんだ」と、きっと気がつきますよ。

天平人、商店街に現る!_5

大事なミッションその2!!
せっかく見つけた「まほろばの証」を、最終日の超時空地域活性化演劇SHOW天GAI∞までそのままにしておくのはもったいない!
そこで、一般参加型演劇イベント「ナ・LIVE」と一緒に、演劇ワークショップもやっちゃいます。
「演劇」と聞くと何か小難しく考えてしまいますが、ノープロブレム!!
一緒に街歩きをした者同士で、街と演劇の一体感を感じちゃいませんか。
演じるおもしろさを感じられるかもしれませんね。
さぁ!見つけた「まほろばの証」を、ナ・LIVE&天平人と一緒に表現してみませんか?

天平人、商店街に現る!_3

ぜひ、一緒に街歩きを楽しみ、演劇を楽しみましょう♪
申込みはコチラ↓
http://nhmu.jp/class/24874

(かっぱ)

2月3日は何をしていますか?

2016.01.27 | その他 | by Staff

2月3日と言えば、楽しい楽しい節分の日ですね。
スーパーに行くと豆売り場が賑わっている今日このごろです。

今回は奈良ひとまち大学の授業をちょっと離れて、「奈良的オススメな2月3日の過ごし方」をご紹介いたします。
参考にしていただければ幸いです。

事前準備として、2月3日は仕事をきちんとした手続きで休むことが必要です・・・(-.-)
ちなみに今年は水曜日です。
また当日は両手が伸ばせるよう、リュックや斜め掛けの鞄がベストです。
ヒールのある靴や革靴は避けましょう。

まずは手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)のご紹介。
東大寺二月堂の近くにあります。

2月3日は何をしていますか?_1

11時ごろにお田植祭が行われます。
男の子が牛役として登場するところが、なんともユニークで楽しいお祭りです。
田んぼを耕して、稲を植え、収穫する、一連の農耕儀礼をすぐ近くで見ることができます。

最後に、「福の種」として豆をまいてくださるので、私たちは楽しくキャッチします。
たくさんお豆が取れた場合は、取れなかった人に福のお裾分けをしましょう。

手向山八幡宮のお田植祭が終わったら、お昼休憩です。
行ってみたかったお店で昼食をとりながら、午後に向けて作戦会議を行うのが私の定番です。
午後は、「東大寺コース」「元興寺コース」「大安寺コース」「西大寺コース」などなど・・・書き切れないほど数々コースがあり、時間帯も各所で重なるので、どこに行こうか考えるのも毎年の楽しみです。

今回は大安寺をご紹介。

2月3日は何をしていますか?_2

節分と言えば!の鬼が出てきます。
時代劇で見る「ほら貝」的な音も聴こえてきて、小さい子どもが泣き出すこともあります(T_T)

2月3日は何をしていますか?_3

鬼退治の後に、豆まきがあります。
身長の低い方は他の人がはじいた豆を拾うのに徹するのも、ひとつの作戦です。
昨年はおぜんざいのふるまいもあり、冷えた体も温まりました。

最後のポイントは興福寺。
18時30分から、みなさんのために除災招福の悔過(けか)の法要があります。
例年とても寒く、豆まきまでの待ち時間が長めですが、私たちのこれからの1年のために薬師如来の御宝の前で行われる法要です。
ありがたいので、きちんと参加しましょう。
これに参加すると豆を拾いやすいポイントで待機できますよ。

そして19時ごろから追儺会(ついなえ)の始まり~。
ここでも鬼が登場。

2月3日は何をしていますか?_4

鬼は私たちの心の中にある、怠け心や意地悪な気持ち、いろいろな悪い所業を表しています。
鬼を追い払う私たちの味方が登場したりして、エンターテインメント!
ああ、楽しい楽しい(^o^)/
そして最後の力を振り絞って豆をキャッチ!したいところですが、年々取りにくくなっているのが現状です。
動体視力が弱っているのかも・・・。

豆の写真がひとつもないのは、必死にキャッチして、終わったらすぐ袋を開けているからです。
当たりくじがあるところは、その場で確認しないとダメですからね。
写真を撮っている場合ではないのです!(・へ・)

みなさん!大いに奈良の節分を楽しもうではありませんか!!
さあ、仕事を休むのです!
そして私と一緒に非日常的な雰囲気を体感しましょう。

2月3日は何をしていますか?_5

(Mochi)

お松明だけではない!奥の深い修二会

2016.01.24 | 授業 | by Staff

今年の冬はとても暖かい日が多く、暖冬?と思っていたのに・・・
授業「知っているようで知らない、修二会 ~東大寺二月堂のお水取りって?~」の日は、「極寒」という言葉がぴったりなほどの寒い日!
それもそのはず!
昨日から気象予報士さんは、「数十年に1度の大寒波が到来します。沖縄でも雪が降るかもしれません」なんて言ってるのだから、寒いはず!
「どうか授業が終わるまで雪が降りませんように・・・」と願いつつ、教室の東大寺へ。

さすが東大寺!
この寒さにもかかわらず、観光客が意外と多い!?
観光客の間をすり抜け、駐車場から東大寺ミュージアムへ荷物を搬入。

お松明だけではない!奥の深い修二会_1

13時30分、少し早めに受付開始。
「さぶ~いですね~」と言いながらも、この大寒波のなか、全員にご参加いただきホント感謝感謝です。

さて奈良では、「お水取りが終わると春がやって来る」なんて言いますよね?
今日は、そのお水取り(正式には「修二会」)についての授業です。
先生は、修二会の練行衆を7度もお勤めになっていらっしゃる東大寺録事の佐保山曉祥さん。
752年より途絶えることなく続けられ、今年でなんと1265回目となる修二会。
本来はどのような行事であるのか?
また本行までには、さまざまな準備や私たちが知らない(辛い?)お勤めがあることなどを聞かせていただきました。

お松明だけではない!奥の深い修二会_7

授業の様子は、ひとまちレポートをご覧ください。
「不退の行法。続く思い」
http://nhmu.jp/report/25042

最後に、修二会に使われる道具や紙衣(衣装)などを拝見させていただき、講義は終了。

お松明だけではない!奥の深い修二会_3

続いて大仏殿へと移動。
拝観料の支払い窓口の横から入らせていただき、西回廊を歩きながらご案内いただいたのが、菩提樹の木。
この木は、重源上人が栄西禅師より譲り受けられて植えた後身とのこと。
寒いなか、その実を拾っては学生のみなさんに手渡してくださる佐保山先生。
とっても気さくな先生のお人柄が伺えました。
先生、ありがとうございました。
学生のみなさんには、きっと菩提樹の実のご加護がありますよ~!

お松明だけではない!奥の深い修二会_6

大仏殿の中では、須弥壇下でスリッパに履き替えて壇上へ上がらせていただき、大仏さまのお傍へ。
奈良に住みながら、大仏さまをお傍で拝見するのは、20数年ぶり?
須弥壇の上で拝見すると、圧倒されるのはやはりその大きさ。
創建当時、日本の国の人口の約半数、260万人もの人が携わって作られたとのお話にも納得。

お松明だけではない!奥の深い修二会_8

大仏殿を出て、二月堂へ向かう途中にあるのが「猫段」という名の階段。
名前のとおり、この階段で転ぶと猫に生まれ変わるという言い伝えがあるとのこと。
寒さで足先が冷えていた私は、転ばないよう足もとを確認しながらゆっくり上り、ようやく無事に二月堂に到着。
この場で行われる修二会の本行について、詳しく解説いただきました。
最後に「ぜひ修二会にお越しください!この二月堂から眺める奈良の夜景も美しいですよ~!」とご案内いただき、授業終了。

お松明だけではない!奥の深い修二会_5

凍てつくような寒さのなか、薄いお着物でご案内いただいた佐保山先生。
本当にありがとうございました。

(うしお)