奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

豆腐職人の日常

2016.08.07 | 授業info | by Staff

8月27日(土)の授業「リヤカーで街を行く豆腐職人 ~きたまちで豆腐を作る、という仕事~」の先生、「きたまち豆腐」の藪田洋輔さんは、奈良で生まれ育ち、大学中退後は3年間渡米、帰国後10年近く民間企業で勤務した後、斑鳩町で豆腐づくりを学んだという経歴の持ち主。
きたまち豆腐は2016年5月で開店から丸3年を迎え、奈良きたまち地域の人々に親しまれています。

ところで藪田さんて、どんな人??
藪田さんとの出会いは、藪田さんが主宰されている「きたまち食と文化を考える会」で映画の上映会をしたいので公民館を借りられないかとのお問合せに来られたのが最初。
とうふドーナツが美味しいのでよく買いに行ってはいましたが、この映画会を通じてお話をするようになり、熱意のある方だなぁというのが第一印象でした。

豆腐職人の日常_1

実は藪田さん、とてもシャイな方で、奈良ひとまち大学でお話してくださいと依頼したら、「そんな、人前で話をするなんて、できませんよ~!!」と尻込み。
しつこく喰らいつき、「お客さまや私に話しかけるように、お話してくださったらええんですよ!」とお伝えしたら、「インタビュー形式でなら」ということで、承諾いただいたのでした。

承諾いただいたものの、薮田さんについてまだよくわからないことが多いし、どんな一日を過ごされているのか知りたい!!
ということで、朝イチから行ってきました!きたまち豆腐へ!!

豆腐職人の日常_2

お店の前には、今や きたまち豆腐のトレードマークになった「リヤカー」がお出迎え!

豆腐職人の日常_3

「朝早くからすみませ~ん!お邪魔しま~す!」
藪田さんのお母様に促され、作業場へ入れていただきました。
「どこ写真撮ってもらっても大丈夫ですよ!」と言われ・・・企業秘密はなさそう??

中は少し湯気が残っていて、大豆の香り。
豆腐づくりの作業はすでに終わっていて、もう豆腐の塊を切り分ける段階です。

豆腐職人の日常_4

特に印もついていないのに、包丁できっちり同じ大きさに切り分けられて、器に入れられていきます。
とても丁寧な仕事です。

豆腐職人の日常_9

次は油揚げづくりへ。
薄く平べったい豆腐を素揚げしていくのですが、温度が重要とのこと!
115℃の低温から180℃の高温へと移し替えて二度揚げしていくのです。
そして美味しそうなきつね色に!

豆腐職人の日常_5

豆腐職人・藪田さんの日常は朝6時から始まるそうです。
午前中はずっと豆腐づくりに費やし、遅い昼食をとり、午後は15時頃から行商へ。
月曜・木曜・土曜はおなじみのリヤカーで近鉄奈良駅方面からならまち界隈へ。
火曜日はトラックで般若寺から青山方面へ、金曜日は登美ヶ丘・西大寺方面へ向かいます。
リヤカーでならまちを行商されている藪田さんを見かけたら、声を掛けてみてくださいね(^.^)

豆腐職人の日常_6

別日・・・
Facebookで八坂神社(祇園社)での夏祭りに出店されるということを知り、これにも行ってまいりました!

豆腐職人の日常_7

なんと!びっくり!
豆腐職人のはずが、スーパーボールすくいおじさんになってる!!
子どもたちに囲まれて・・・「祭」のハチマキがなんともお似合いっ!!
「子どもたちが遊べる屋台がなかったからね!」と笑顔でひとこと。
一緒に販売しているとうふドーナツやおぼろ豆腐は、すぐ売り切れてしまいました。
地域の祭りにも積極的に参加される藪田さんだからこそ、ここ奈良きたまち地域で愛されるのですね。
実感いたしました。

豆腐職人の日常_8

8月27日(土)の授業「リヤカーで街を行く豆腐職人 ~きたまちで豆腐を作る、という仕事~」では、藪田さん自身のこと・・・なぜサラリーマンを辞めて豆腐職人になったのか?これまでの道のりや修業のことなどをお話してもらいたいなと思っています。

また、きたまち豆腐のこと、豆腐の魅力やこだわりについて、豆腐を通して知ることのできる奈良の魅力についても伺っていきます!
現在、「きたまち食と文化を考える会」の活動も活発で、この9月にもクジラを巡る世界的な論争を描いた映画「ビハインド・ザ・コーヴ」の上映会があります。
このことについても授業の中で聞いてみたいと思います。
シャイな藪田さんの緊張をほぐすためにも、参加されるみなさんには、少しお菓子を食べながらリラックスしてもらいますよ!

個人的には、最後に「広島カープ」のことについて語っていただきたいなと思ってます。
藪田さん、カープのことなら饒舌になりそう???!(^^)!

お申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/26091

(さとちん)

THE!大和茶 その2

2016.08.06 | 授業info | by Staff

8月27日(土)の授業「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 meets 大和茶 ~日本の茶伝来の地、奈良で茶を知る~」に参加して、大和茶で手揉み茶を作ろう!

みなさんは、茶葉からお茶を作ったことがありますか?
お茶って、どのように作るのでしょうか・・・。

THE!大和茶 その2_2

ん?そもそも、手揉み茶ってなんだ?
簡単に言うと、機械を使わずに作るお茶のことなんですって。

お茶を作る工程で大事なことは、茶葉を「蒸す」「揉む」「乾かす」の3点だそうです。
なかでも「揉む」ところがとても大切であり大変なんですって。
美味しいお茶のために必要な作業の大半は、茶葉を揉むこと。

THE!大和茶 その2_3

茶葉を両手ですり合わせて揉んで、ばらばらと台に落として、集めては撫でて・・・の繰り返し。
その姿は、何をしているのかがわからないと、砂場で戯れる子どものように「茶葉で遊んでいる大人」に見えてしまうかもしれませんが、この作業がお茶の美味しさを引き出すのにとても大切な作業なんです。
その時間のかかることといったら・・・。
この時間があるからこそ、お茶を口に含んだ時に美味しさでほっこりとし、そして笑顔になっていくのでしょうね。

THE!大和茶 その2_5

揉んだ後は、最後に乾かすことで、茶葉の美味しいところがきゅっと包まれて、スタンバイOK!
美味しい大和茶で作った、美味しい手揉み茶のできあがり!

THE!大和茶 その2_4

ひとまちブログ「THE!大和茶 その1」にも書きましたが、大和高原で摘まれた茶葉は、厳しい寒暖差のもとで、ゆっくりと時間をかけて育ったものばかり。
そんな美味しい茶葉から自分で手揉み茶を作ることができる幸せ、みんなで感じませんか?
ぜひぜひお申込みくださいね。
お待ちしています!!

授業のお申込みはこちら↓↓
http://nhmu.jp/class/26088

次は、授業のこと?月ヶ瀬のお茶のこと?何を書こうかな・・・。
to be continued !

(かっぱ)

「奈良豆比古神社」の謎!?

2016.08.05 | 授業info | by Staff

奈良と京都の県境ほど近い奈良阪町。
奈良交通「奈良阪」バス停で下車して少し南へ進むと・・・。
「奈良豆比古神社」の謎!?_1

「奈良豆比古神社」へ到着。
「奈良豆比古神社」の謎!?_2

「ならまめひこじんじゃ?」と思ったあなた。
ブッ、ブー。不正解で~す。
じゃぁ正解は何て読むのか?というと・・・実はいろんなパターンがありまして。
「ならずひこじんじゃ」
「ならつひこじんじゃ」
「ならづひこじんじゃ」
「豆」のふりがな、「ず」か「つ」、はたまた「づ」か??

結構悩んだのですが、奈良豆比古神社翁舞のパンフレットに書いてあるとおり、「づ」と読むことにしました。
このパンフレットは8月21日(日)の授業「翁舞、を知っていますか? ~伝承を現代に伝える民俗芸能~」の資料なんです。
「奈良豆比古神社」の謎!?_3

そうそう、ひとまちブログ「あなたの知らない『翁舞』の世界」もご覧くださいね。
https://nhmu.jp/blog/info/10668

授業がある時間帯は夜。
翁舞のお話を伺う前に境内を見学させていただきますが、暗くて見えにくいかも。
というわけで、明るい境内を少し紹介したいと思います。

奈良豆比古神社の祭神は、左から春日王(志貴皇子の息子)、平城津彦神(産土の神)、施基親王(志貴皇子)の3神が祀られています。
「奈良豆比古神社」の謎!?_4

平城津彦神は「ならづひこじん」と読むそうです。
ここから奈良豆比古神社へ名前が変わったとしたら、「豆」=「づ」と読めるぞ!

左側にある舞台が拝殿。10月8日の宵宮で翁舞を奉納する場所です。
「奈良豆比古神社」の謎!?_5

授業は、ここ、宝亀殿でお話を伺い、練習風景を見学させていただきます。
「奈良豆比古神社」の謎!?_6

奈良豆比古神社に行ったら、ぜひ見ていただきたいモノがあります。
それは、天然記念物の樟の巨樹。
「奈良豆比古神社」の謎!?_7

とにかく巨大。マイナスイオンが発せられている感たっぷり。
一応、写真を載せてみましたが、この迫力はとても写真では伝え切れない・・・。
「奈良豆比古神社」の謎!?_8

授業では夕闇のなかで見に行くので、懐中電灯&虫よけスプレーは必須ですよ☆彡

さて、翁舞といえば、これ。
「奈良豆比古神社」の謎!?_9

上部の左から、小鼓2個と大鼓(おおど)1個。
下部は左から、三番叟面、翁面(脇)2面、翁面(太夫)1面です。
普段、面は奈良国立博物館にて保存されているそうですよ。

10月8日の翁舞奉納の様子がこちら。
「奈良豆比古神社」の謎!?_10

授業当日は本番に向けての練習なので、この姿は見られないかも知れません。
しかしながら、舞う人・奏でる人、それぞれが役を担って演じておられるのを間近で見られるなんて、なかなかないことですぞ。

「『翁舞』!何度も見てるけどすばらしいよねっ!!」な方はもちろんのこと、「『翁舞』?何それ??知らないなぁ~」な方も、ぜひこの機会を逃すまじ!!!
授業へのお申し込み、お待ちしています。

授業の申し込みはこちら
http://nhmu.jp/class/26081

(なさ)