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林神社 饅頭まつりに潜入!

2016.05.20 | 授業info | by Staff

「うわぁ~もう並んでるぅ~」
9時前に到着したのに、すでに長蛇の列!
でもその前に、お参りを済ませてっと!

林神社 饅頭まつりに潜入!_2

まずはみなさん!
饅頭発祥の地が奈良って知ってました??
それもここ!
近鉄奈良駅に近い、都会(?)のど真ん中、奈良市漢国町、漢國神社の境内にある林神社こそ、日本で唯一、饅頭の神さまをお祀りしている神社なのです。

わが国へ初めて饅頭を伝えた中国からの渡来人、林浄因をお祀りしている林神社では、林浄因の命日にあたる毎年4月19日に、菓子業界の繁栄を祈願する例大祭が行われています。

そう、今回その「饅頭まつり」に、“なさ”と“さとちん”が潜入してまいりました!(^^)/

林神社 饅頭まつりに潜入!_1

今回もスーパー晴女のわたくしのおかげ(?)で、素晴らしい晴天に恵まれました\(^o^)/
例大祭の終わりに振る舞われるお饅頭をいただくための整理券配布時間は10時。
その長蛇の列を後目に、境内へ。

林神社 饅頭まつりに潜入!_4

林神社の境内は、もうすでに例大祭ができるよう、準備万端、整っております。
奉納されるお菓子は、ひな壇に所狭しと並べられてありました。
(寧楽菓子司 中西与三郎のお菓子も奉納されておりましたよ!)

林神社 饅頭まつりに潜入!_5

お忙しくされている梅木宮司を見つけ、取材の許可をいただき、さぁ何から見ていきましょうか?
林神社の本殿に、まずは手を合わせて参拝。
お菓子のひな壇には、みんなが知っている有名なお菓子屋の名前がここにも、あそこにも・・・。
全国各地から奉納されているようです。

林神社 饅頭まつりに潜入!_6

境内は藤の花が見事に咲いており、本日の例大祭を一層賑やかに引き立てているようです。

林神社 饅頭まつりに潜入!_7

そろそろ私たちもお饅頭の整理券をいただくために並びましょう!
「えっ?さっきより列が伸びてるやん~」
ようやく10時、整理券が配られました。
これで私たちも饅頭いただけますよ!

林神社 饅頭まつりに潜入!_8

では11時からの例大祭まで、取材続行いたしましょう!
整理券が配られた後は、大勢の人が境内の中へ。

林神社 饅頭まつりに潜入!_9

境内の外では行列の向かい側にテントが立てられ、なにやら湯気が立ちこめております。
「もしや、あの饅頭が振る舞われるのかっ?!」
「あの~、写真を撮らせてもらってもいいですか?」と、恐る恐る伺うと、
「ええよ~、しっかり手元撮っていきやぁ~」とのお返事。
「ありがとうございますっ!」

菓子職人のおふたりは、手際よく白い餅を丸め、その中に餡を詰め、みるみるうちに「もろぶた」に饅頭を敷き詰めていきます。

林神社 饅頭まつりに潜入!_10

それを大きな蒸篭で蒸していきます。

林神社 饅頭まつりに潜入!_11

なんと!蒸しを担当されていた職人さんが、私たちに「蒸したてあげよ!」と、饅頭をくださったのです。
「私たちだけ?ラッキー?」なんて話していると、蒸し担当の職人さんは他の方にも快く差し上げてました!
それがコレ!

林神社 饅頭まつりに潜入!_13

蒸したてアツアツのお饅頭の美味しいこと!
例大祭の前にええのかなぁ~と思いながら、このアツアツ饅頭の誘惑には勝てません。

11時、例大祭が始まりました。

林神社 饅頭まつりに潜入!_12

大勢の人でよく見えなかったのですが、祝詞の奏上、各地から来られた菓子業界の方々や地域の方々による玉串の奉納、そして本殿拝礼が行われ、商売繁盛の祈願が執り行われました。

例大祭が終わると、境内の中では抹茶のふるまいが始まりました。
私たちは整理券を持って、お饅頭をゲット!
これが戦利品。

林神社 饅頭まつりに潜入!_14

そうそう、今回はこのお饅頭が主役なのです!

林神社 饅頭まつりに潜入!_15

7月3日(日)の授業「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 at 漢國神社 ~和菓子の原型、饅頭のルーツに迫る~」では、和菓子の原型であるお饅頭について学習するのです。
饅頭のルーツや歴史について梅木宮司からお話を伺い、境内を散策、饅頭塚も拝見しましょう。
さらに、ならまちで古くから和菓子店を営む「寧楽菓子司 中西与三郎」から店主の中西克之さんにお越しいただき、和菓子作りも体験していただきます。
授業では、「ねりきり」「きんとん」「干菓子」の3種を作ります。
抹茶を飲みながら試食もできますよ!
余談ですが、「あまり顔を出したがらない中西克之さん」への取材も行います!
乞うご期待!

さわやかな春の1日、来年の4月19日は、みなさんもこの「饅頭まつり」に参加されてみては?

(さとちん)

新フライヤー制作始動!

2016.05.19 | 広報課 | by Staff

そろそろ新しいフライヤー出ないのかなぁ・・・とお思いのみなさん!
お待たせいたしました!!
このたび、新フライヤーの制作が決定!

今回、フライヤー制作をお願いするのは、あの「ROKUちゃん」でお馴染みの「amanojack design」です!

新フライヤー制作始動!_1

先日、フライヤー制作の打合せに、さっそくamanojack designの事務所にお邪魔してきました。

新フライヤー制作始動!_2

事務所のあるビルに入ると。
お、おお・・・、なんという急で高い階段。
高所恐怖症の僕にはなかなかハードな建物だな、と思いながら4階の事務所前に辿り着きました。

新フライヤー制作始動!_4

外観と階段だけを見ると昭和の雰囲気が漂っているのですが、果たして中はどうなっているのかと思いながらノックすると、爽やかな青年が出迎えてくれました。

案内されて室内に入ると、なんということでしょう!
室内なのに芝生(っぽいもの)が敷き詰められ、壁も清潔感あふれる驚きの白さで統一された、とっても明るく、ポップでナウい感じのする事務所でした。
さらに室内もさることながら、窓からは若草山や五重塔も見えます。
んー、こんな創作意欲が湧きそうな環境なら、良い作品がたくさんできるのも納得です!

新フライヤー制作始動!_3

挨拶もそこそこに、さっそくを打合せ。
amanojack designの代表の方は、以前から奈良ひとまち大学スタッフの“かっぱ”と面識があるそうで、奈良ひとまち大学について大凡(おおよそ)のことは知っていただいていたのですが、フライヤーをデザインしていただくスタッフの方は全くご存じない様子でした。
奈良ひとまち大学について知っている方とそうでない方が、それぞれ異なった視点で制作する今回のフライヤー。
いったいどんなものができあがるのでしょうか。
みなさん、ご期待ください!

(よっしー)

すごいぞ!奈良発の日本清酒

2016.05.07 | 授業info | by Staff

5月29日(日)の授業「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 at 正暦寺 ~清酒の発祥の地で、日本の酒を知る~」。
みなさん、チェックしていただいてますか?
奈良発の日本清酒はすごいんですよ!!

すごいぞ!奈良発の日本清酒_2

何がすごいかって?
その1
今も活かされている日本清酒の技術
その2
パスツールもびっくり!腐敗を防いだ火入れ

その1
自分たちが飲んでいる日本清酒は澄んだ透明なお酒ですが、その昔は白い濁り酒でした(その頃は日本清酒とは言われていません)。
それが、今回の教室である正暦寺で、約500年前の室町時代に、澄んだ透明なお酒となる酒造技術が生まれたのです。
つまり、正暦寺での技術革新がなければ、もしかしたらいまだに日本酒は濁ったままだったのかも・・・。
正暦寺を訪れたことがある人はご存じかも知れませんが、豊かな自然に囲まれ、秋には「錦の里」と言われるくらい紅葉のキレイなところ。

すごいぞ!奈良発の日本清酒_3

豊かな自然のなかに、酒造りに欠かせない酵母菌・乳酸菌・麹菌が住みついていたのでした。
それが「菩提もと」と言われ、菩提もとで醸造された日本清酒は、時の天下人・信長や秀吉が愛したと言われています。

その後、菩提もとによるに清酒造りは姿を消してしまいましたが、昭和から平成にかけて、奈良ならではのお酒を造ろうと、酒蔵と県工業技術センター、そして正暦寺が協力して菩提もとの復活に取り組み、幾多の困難を乗り越え、数年後に菩提もと清酒が復活したのでした。
今回の授業では、当時の工業技術センタ-の所長で、正暦寺に住みつく菌を何100種類と採集して分析研究した山中さんと、正暦寺の大原住職から、菩提もと清酒復活への道のりを伺います。

すごいぞ!奈良発の日本清酒_1

その2
突然ですが、フランスの超有名な細菌学者であるパスツールさんを知っていますか?
パスツールさんが活躍したのは、19世紀中頃。
彼の業績と言えば、牛乳・ワイン・ビールの腐敗を防ぐ低温での殺菌法を開発したり、狂犬病ワクチン等を開発したり・・・。
今も我々の生活に欠かせない遺産を残してくださいました。
これが日本清酒とどんな関係?かと言うと、なんと!パスツールさんがワインの腐敗を防ぐために火入れ方法を発見する300年ほど前に、ここ正暦寺では、日本清酒の火入れ作業が行われていたんです!
こんなに早く近代醸造法の基本となる酒造技術が確立していたなんて、パスツールさんが知ったら、きっとびっくり!していたでしょうね。

すごいぞ!奈良発の日本清酒_4

と、こんなこと書いていたら、今日も日本酒を楽しみたくなってきました。
“かっぱ”は、お米を食べなくても、日本酒がお米の代わりになることも・・・^^。
(けっして、依存はしていませんよ。)
先日、奈良のお酒でなんと精米歩合95%の日本酒に出会いました。
これって、ほとんどお米。
甘口で、飲みやすい。
「磨いて磨いて美味しいお酒」というイメージを、いい意味で壊してくれました。

ということで、日本清酒発祥の地・正暦寺だからこそ聞くことのできる話を聴いて、菩提もと清酒の試飲を楽しみ、その当時に思いを馳せてみませんか。
申込みはこちら↓
http://nhmu.jp/class/25623
                           
(かっぱ)