奈良ひとまち大学

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奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。

2013.01.26 | 授業 | by Staff

今日は、奈良の冬の風物詩、若草山の山焼きの日。
そして、授業「カワイイ、だけが鹿じゃない! ~野生動物と仲良くするには?~」の開催日です。
朝から、ビュービューと唸るような強い風が吹いています。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_1

県外からのお客様か、奈良公園は、いつもより人が多いようです。
春日大社の参道を進み、ちょうど萬葉植物園の前あたりで参道から外れて道なき道を行くと、鹿苑(ろくえん)の後方にたたずむように・・・本日の教室、赤い屋根の奈良の鹿愛護会事務所がありました。
玄関先にある、何台ものパトロール用の車が目に止まります。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_2

「こんにちは。よろしくお願いします」
と、中に入ると、本日の先生、甲斐さんと吉村さんが笑顔で出迎えてくださいました。
みんなでのぼりを立て、受付に資料を並べます。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_3

開始まで少し時間があったので、近くを散策♪
まず鹿の親子が木立の向こうから、近寄って来てくれました。
愛らしい瞳に、思わずトロンと癒されます❤

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_4

手を差し伸べると・・・あらあら私の手の中に鹿せんべいのないことに気付いたのか、スタコラと立ち去って行ってしまいました。
「鹿さ~ん。頑張っておせんべい持っている人を探すのよ❤」

次に目に入ったのが、鹿苑の壁を背にたっている緑色の自販機!
普通のドリンクが並んでいますが、よく見るとシカのイラストの缶を発見。
しかも値段が「10円」「50円」「100円」「500円」「1000円」。
お金を入れてボタンを押すと、その金額が募金される仕組みのようです。
そこで、スタッフLeniraが募金を!

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_5

何が出てくるかと楽しみに待ちましたが、な~にも出ません!
ここは、鹿の笑顔を想像することにしましょう!
みなさんもぜひこのタイプの自販機を見つけて、鹿の保護活動のために募金をしてみてくださいね。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_6

さてさて教室は、愛護会の方が早くから暖房を入れておいてくださったおかげで、寒そうに入って来られた学生さんたちもほっぺが緩む心地良さ。
「奈良といえば?ランキング」で大仏さまを押さえて堂々一位の鹿。
そして誰もが可愛いと感じる鹿。
更には「神鹿(しんろく)」と崇められ、天然記念物にもなっている鹿。
そんな鹿と人間の共生をめざして、甲斐さんと吉村さんが授業を行ってくださいました。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_11

授業の内容は、授業レポートも併せてご覧ください★
本当に知らなかった事

言葉がしゃべれない鹿の気持ちを思いはかろうと、メモを取り、そして深く頷きながら真剣に先生のお話に耳を傾ける学生のみなさん。
とっても頼もしく見えました❤
きっと、「鹿」の見かたが変わられたのでは?
私もこの地で共生する者として、責任をもって接したいと思いました。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_14

実は、授業の最中に、「公園で小さな鹿が死んでいます」と知らせてくださる方があり、事務所にいらした愛護会の職員さん2人が急いで出動。
24時間体制で敏速に鹿の救助・救出を行っておられる愛護会のみなさんには、本当に頭が下がります。

急遽、無人になった愛護会事務所の電話番にスタッフLeniraが入ることになり・・・緊迫した空気が流れ、ドキドキ。
そうこうするうちに、観光の方かな?「黄色い鹿ステッカーをくださ~い」と訪ねて来られ、事情を説明してお断りしようかと思った時、教室の鹿グッズコーナーにあるステッカーを見つけ、2枚を販売してなんとか切り抜けました(汗)。
あの鹿ステッカーを貼った車は、いったい何県を走るのかな?と想像して、ちょっと嬉しくなりました。
案外奈良県だったりして(笑)。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_8

授業の後半は、昨年12月3日から一般公開されている鹿苑へ。
奈良公園では愛らしい姿を見せてくれる鹿たちですが、ここでは、畑を荒らしたり人間に危害を加えた鹿を隔離しています。
隔離された鹿は、この中で一生を暮らすそうです。
また、負傷した鹿や病気の鹿を収容・保護しています。
立派な角の雄鹿もたくさんいました。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_9

整備された通路の壁には、可愛いイラスト入りで鹿の生態クイズのパネルが設置されています。
クイズを解くだけで、かなりの鹿ツウになること間違いなし!!
鹿苑の公開は、平日の13:00~16:00。
入場料代わりに、100円程度の「えさ代」が必要です。
鹿のお見舞いや慰問に、ぜひ訪問してみてくださいね。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_12

教室に戻り、質疑応答。
鹿にまつわる熱心な質問がいくつも出ました。
余談ですが・・・「鹿せんべい」は、財団法人奈良の鹿愛護会の登録商標だそうです。
鹿のマークが入った証紙でせんべいを束ねていますが、まれに無地の紙で束ねられている無許可の煎餅もあるそうです。
公式鹿せんべいの売上金の一部は、愛護会の活動資金になるそうです。

授業が終わり撤収の折にも、初老のご夫婦が「鹿たちにあげてください」と、袋いっぱいのドングリを届けてくださいました。
鹿の好物は、しいの実や栗やドングリ!!
さすが奈良のアイドル!いろいろな人たちに愛されているのだなぁと感じながら、教室を後にしました。
甲斐さん・吉村さん、本当にありがとうございました。

奈良の鹿は誰も飼っていません!野生動物なのです。_7

(蕗)

熱く深い闘茶の世界へ

2013.01.26 | 授業 | by Staff

奈良の1月は心底冷えます。
しかも日本列島に大寒波到来中。
奈良ひとまち大学のお手伝いに向かう道々、スマホを素手でいじっていたら、突き刺さるような冷気に、私の指はかじかむ前に痛くなりました。
当日の奈良市の最高気温は6℃に満たず、風も強い!
夕方からは若草山焼きが行われる日でもあります。
カラッとした天気にこの強風、よく燃えそうです。

今回の授業は、「五感を研ぎ澄ます、お茶バトル!! ~闘茶から見る、奈良の茶文化~」。
こんな寒い日に、早い時間から教室前でスタンバイしてくださっていた日本茶インストラクター協会奈良県支部のみなさん、ありがとうございます!
「闘茶」、私にとって聞き慣れない言葉。
茶道と同じく、お作法やしつらえがあるのでしょうか。
そもそも、お茶の違いってそんなにわかるものなのでしょうか。

今回お借りしている教室は、普通の会議室のようなお部屋。
給湯設備もお部屋の外です。
さて、どのように様変わりするのか、と思いつつ、机や椅子をセッティング。
プリンターも邪魔にならないところへ・・・。
・・・けっこう普通。

熱く深い闘茶の世界へ_1

先生方が気になさっていたのは、電気ポットの電源確保とお茶を淹れるスペースを隠す工夫。
お茶を淹れているところが見えたら、勝負になりませんものね。

熱く深い闘茶の世界へ_3

闘茶の道具一式は、見慣れないものが多く興味津々。
真っ白でつるんとした肌合いの豆茶碗。
木製の投票箱と札。
(札に書かれた「花鳥風月客」の文字が風流♪)
先生方も一押しのおしゃれな砂時計。
(本当に正確に計れるものって、なかなかないそうです。)
などなど・・・。

熱く深い闘茶の世界へ_8

なんだかかわいらしいお茶会が開かれそうな道具たち。
が、ホワイトボードに貼られた大きな採点表を見て思い出す。
「そうそう!今日はバトルでした。」

熱く深い闘茶の世界へ_4

授業が始まり、先生方のお話を伺った後、ついに闘茶会スタート!
出題茶の名前を明かした茶葉の確認や試飲では、とっても和気あいあいとした空気の教室内。
周りの席の方とお話しながら、メモ用紙に印象をあれこれ書き込んでいきます。
先生方への質問も自然に出てきます。

熱く深い闘茶の世界へ_5

ところが!本番になると空気は一変。
ランダムに出てくるお茶に翻弄される参加者のみなさん!
「わからないよ!」「もうあてずっぽ・・・」という声もちらほら。
でも、みなさん「・・・やっぱり当てたい!」と静かなる闘志を燃やされ、教室全体が緊張感に包まれます。

熱く深い闘茶の世界へ_6

私も試しに3杯ほど飲ませていただいたのですが、違いが全くわからず。
早々に諦めて、スタッフ業に専念しました。

そんななか、1位・2位になられた方、おめでとうございます!
他の方々も、視覚・嗅覚・味覚・・・、感覚をフル活用して真剣にお茶に向き合うその表情は、アスリートのようで素敵でした。

闘茶会終了後、緊張がほぐれた教室では伸びをされる方も。
集中されていたんですね。お疲れさまでした!

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外の寒さも忘れて、お茶の世界に没頭した2時間。
普段「緑茶」と一括りにしているお茶の個性が感じられたのではないでしょうか?

最後になりましたが、衝立の裏で手際よくお茶の準備をしてくださったインストラクター協会のみなさん、ありがとうございました!
授業が滞りなく行われたのは、みなさんのおかげです☆

(CHIKYOU)

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2013.01.17 | 授業info | by Staff

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(撮影:スタッフ Mochi)

鹿のことがわかってしまう授業「カワイイ、だけが鹿じゃない! ~野生動物と仲良くするには?~」は、ただいま先着順で受付中!
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(Mochi)