奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

一塊の木から生まれる繊細な世界

2012.04.08 | 打合せ | by Staff

先日、4月期授業「仏の姿を彫る、ということ ~若き彫刻家の仏像案内~」の先生、吉水快聞さんとの打合せのため、工房へおじゃましました。
木の匂いがかすかに香る工房には制作中の作品や木材があり、当然ながら、仕事道具である彫刻刀や木槌などがずらっと並べられていました。

一塊の木から生まれる繊細な世界_2 一塊の木から生まれる繊細な世界_1

吉水さんは、あの「せんとくん」の生みの親でもある籔内佐斗司さんのもと、東京藝術大学大学院で文化財の保存修復彫刻を研究され、博士過程を修了。
現在は奈良で活動する、彫刻の世界で大注目の、新進気鋭の若き彫刻家です。

一塊の木から生まれる繊細な世界_3

一見、爽やか好青年な吉水さんには、いくつもの顔があります。

まずはアーティストとしての顔。
「仏像を彫ることもあるけれど、あくまでも彫刻家としての活動が中心」とのこと。
今まで創作された作品の一部が、こちら。

一塊の木から生まれる繊細な世界_4  一塊の木から生まれる繊細な世界_5

一塊の木から生まれる繊細な世界_6 一塊の木から生まれる繊細な世界_7
自然の美しさと生物の表情などのかわいらしさが内在する、静謐(せいひつ)な世界が広がっているように感じませんか?
工房で制作中の“きのこ”を拝見しましたが、木の塊から粗く掘った段階でしたので、あの“きのこ”がどんな風になるのか・・・興味津々。

そして仏師・修復家としての顔。
過去に彫られた仏像「東大寺俊乗堂快慶作阿弥陀如来立像想定復元模刻」が、こちら。

一塊の木から生まれる繊細な世界_8

大学で研究制作された作品で、学内外から高い評価を受けておられ、賞も受賞されたとのこと。
すばらしい~。

さらに・・・、吉水さん、なんと僧侶でもあるのです。
ご実家のお寺の副住職としての活動もなさっています。

今回の授業では、吉水さんの経歴を通した様々な角度から、仏像についてのひと味違うお話を伺えるのでは♪
制作風景などが垣間見える場面もあるかも。

開催日時は、ゴールデンウィーク初日の4月28日(土)14時~。
場所は、国際奈良学セミナーハウスです。
奈良の方はもちろんのこと、この時期に奈良へ遊びに行こう!とお考えのみなさんにも好都合な日程では!?
仏像が大好きな人も、そうでない人も、ぜひ、ご参加ください!!

申込はこちら→ http://nhmu.jp/class/9345
吉水さんのホームページはこちら→ http://www.kaimon.biz/
吉水さんのブログはこちら→ http://ameblo.jp/kaimonyoshimizu/

「日経ウーマンオンライン」に、吉水さんが登場!
2012年4月5日「イケメン仏師に教わる♪お地蔵さんぽ
2011年7月26日「快慶はイケメンだった? 仏師と仏像
2011年7月15日「イケメン29歳仏師に聞く仏像の楽しみ方

(なさ)

奈良クラブ=サッカーを通じた「ひとづくり」「まちづくり」

2012.03.25 | 授業 | by Staff

まだ肌寒い3月25日、奈良県立大学の体育館で、授業「奈良をサッカーで楽しい街に! ~愛する故郷でJリーグをめざす~」を実施しました。
教室で設営をしていると、奈良クラブの選手やジュニアたちが続々とやってきて、設営を手伝ってくれました。

奈良クラブ=サッカーを通じた「ひとづくり」「まちづくり」_1

授業が始まり、まず、奈良クラブの活動紹介では、選手たちと学生さんが身近な距離感で話を聞きました。奈良クラブの由来やこれからの目標など、ジュニアも交えて楽しいコメントが満載でした。

奈良クラブ=サッカーを通じた「ひとづくり」「まちづくり」_2

次に、サッカーボールを使って、様々な運動をしました。
いったんボールを持つと、ジュニアも選手たちも満面の笑みを浮かべながらプレイを始め、みんな本当にサッカーが好きで好きでたまらないんだな~と感じました。
そんな感じで、教室は徐々に熱気を帯びてきました。

奈良クラブ=サッカーを通じた「ひとづくり」「まちづくり」_3

それから、学生さんと選手が混合して練習試合をしました。
外野にいたジュニアは、真剣な眼差しで選手のプレイを見ていました。
きっと奈良クラブでは、こんな風に普段から上の選手のプレイを間近で見ることによって、「もっと上手くなりたい」という向上心が育っていくんだろうなと思いました。

奈良クラブ=サッカーを通じた「ひとづくり」「まちづくり」_9

授業の内容の詳細は、↓授業レポートをご覧ください。
奈良でサッカーで楽しい時間

練習試合の一幕、印象的だったプレイがありました。
終盤の混戦のなかからゴール前に上がったクロスボールに瞬時に反応した矢部さんが、空中で連続トラップ。そのまま決定的な場面を演出するというシーンがありました。
私はその華麗なプレイに、思わず目を奪われてしまいました。

奈良クラブ=サッカーを通じた「ひとづくり」「まちづくり」_5

試合後に、矢部さんにその感動を伝えたところ、
「今日は調子が良くなかったので・・、調子が良かったらもうちょっとできたんですけどね(^^;)」と、さらりとおっしゃいました。
その言葉にさらに驚き、サッカー選手の凄さをあらためて実感しました。

奈良クラブ=サッカーを通じた「ひとづくり」「まちづくり」_8

授業の後、記念に・・・と、矢部さんから奈良クラブのステッカーを1枚いただきました。
みなさんへのプレゼントのことなどを考えれば、図々しく沢山いただいておくべきでしたが、興奮のあまり、そこまで気が回りませんでした。
みなさん、ごめんなさいm(_ _)m

奈良クラブ=サッカーを通じた「ひとづくり」「まちづくり」_7

今回の授業を通して、また矢部さんと話をしていて、奈良クラブは単なるサッカーチームではなく「ひとづくり」や「まちづくり」を視野に入れた懐の深いスポーツ団体なんだと感じました。
何かとお忙しいところ、ご協力いただいた矢部さんや選手・ジュニアのみなさんには、ホントに感謝・感謝です。

奈良クラブ=サッカーを通じた「ひとづくり」「まちづくり」_6

(やまたろ)

まずは仏様と対面しよう!

2012.03.24 | 授業 | by Staff

3月24日、授業「ガールズ御朱印コレクション☆ ~十輪院で学ぶ、お寺の愉しみ~」を行いました。

例年だと、西の方から桜の便りが聞かれ、奈良の一番桜として知られている氷室神社の枝垂れ桜も咲き始める頃なのですが、今年はまだ蕾が固いようです。

ところでこのごろ、ひとまち大学の授業は天気が・・・。

まずは仏様と対面しよう!_1

この日も雨とあられが降り、風が強く、雷もゴロゴロと鳴る、まさしく春の嵐のような日でした。
もしかして、スタッフに雨〇〇〇さんがいるのかも・・・(ひとまちブログ「素晴らしいコンビで成し遂げた『竪義』を参照)。
そのような足元の悪いなか、みなさんご参加ありがとうございました。

風雨のなか、教室となる南都 十輪院では、若手僧侶の方も手伝ってくださり、準備が進みました。
参加されたみなさんの靴が濡れないようにと軒下にシートを敷いてくださり、雨に濡れることなく靴を脱ぐことができました。

まずは仏様と対面しよう!_2

本堂の中にはろうそくの明かりがともり、寒くないようにとホットカーペットをつけてくださいました。
実は、授業の途中、お茶を配っている時に足元が温かいことに気がついたのです。
スタッフの座っていた位置はホットカーペットがなかったので、「みなさんに温かい服装で来てください」と伝え忘れた・・・と凹んでいたのでした。ほっ。

そして、資料の配布などもしていただき、南都 十輪院さんの細やかな心配りに感謝しながら授業が始まりました。

授業は、「瞑想」と「般若心経」を唱えるところから始まりました。
授業の様子は授業レポート「雨の日のお堂の中で」をご覧ください。

まずは仏様と対面しよう!_3

ご住職の優しい語りかけるような口調で、「本尊であるお地蔵様のこと」「人生のこと」「御朱印について」など、お寺についての多くのことを学ぶ機会になったのではないでしょうか。
お寺との距離が近づいたひとときでしたね。

授業が終わってみなさんが帰られた後、本堂を照らしていたろうそくの明かりが消され、本堂はいつもの静けさに戻りました。

まずは仏様と対面しよう!_4

(かっぱ)