初めて知った鹿のこと

●レポーター:奈良市在住 ビーナ さん

12月22日(土)、「もっともっと!知りたい、鹿のこと ~使える鹿の裏話、教えます~」に参加しました。

生憎の雨のなか、たくさんの鹿を通過しつつ奈良公園を20分程歩くと、教室の奈良の鹿愛護会事務所と鹿苑が。
角きり行事では行列ができる、あの施設です。

初めて知った鹿のこと_1

まずは事務所で、「奈良の鹿愛護会」の鈴木さんのお話を伺います。
お話はとてもおもしろく、みんなで笑ったり驚いたり、まさしく使える知識がもりだくさん。
逆に、交通事故やいたずらに遭った鹿の写真を見た時は、自然と顔をしかめてしまいました。

初めて知った鹿のこと_2

続いて鹿苑へ。
鹿苑は最近一般公開されたそうで、私は今回が初めての訪問。
私たちが入った途端に、立派な白い角を持った牡鹿がいっせいにこちらを振り向く様は壮観です。

初めて知った鹿のこと_3

この牡鹿たちは「永久収容」といって、餌場を広げようと公園から外れて農作物や花壇を荒らした鹿が保護され、ずっとここで繁殖もできずに生活をするそうです。
角きり行事や観光シーズンの賑やかさ・華々しさに比べて、お話を伺った後に見ると、かっこいい牡鹿たちもなんだか寂しそうにも見えます。
その後、再び事務所に戻ってからグループで参加者の仲間とお話をしました。

初めて知った鹿のこと_4

人間が住むより前から野生として暮らしてきた奈良の鹿。
神様を乗せた動物としてずっと大事にされていると思っていましたが、時代背景や人間の都合で、害獣や食料にされた過去があり、そして今は、公園の景観を守り可愛らしい姿で人々を喜ばせる反面、人間と共生できず生物としての自由を奪われる鹿もいる。

初めて知った鹿のこと_5

愛護会の方々に手助けされながら鹿たちが今も野生で生きていること、愛護会の方々は永久収容の鹿たちを自由にするために今も試行錯誤の最中であること、奈良に鹿が居て生活に溶け込んでいるのは当たり前のことではないんだと知り、今も人間との共生は完成されていないんだ、私には何かできるだろうかと考えるきっかけになりました。

充実した授業を終え、帰り道の公園内には来た時と同様にたくさんの鹿たち。
すっかり見慣れて普段は通り過ぎる光景ですが、なんだかいつもより鹿に見られているような気がしたのは、きっと、私が鈴木さんのお話を思いながら観察したり、考えたりしていたからですね。
夕食時には家族を相手に早速受け売りですが知識を披露し、感心する夫を見ながら、これが私にできる第一歩かな、なんて少し誇らしい気持ちになりました。

鈴木先生、ひとまち大学のスタッフの皆様、この度は楽しい時間をありがとうございました。
次回も(抽選に漏れなければ 笑)ぜひ参加したいと思います。