般若寺をはじめて、もう一度知る

●レポーター:上牧町在住 奈良ぼんち さん

授業当日、早めにお寺に到着したので、ちょっとぶらりと散策してみようとお庭に入れば、
初夏咲きのコスモスが迎えてくれました。

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お庭はコスモスのほか、名前も知らない草花でいっぱいに満たされており、
それが歴史ある古いお寺の空気と交じり合って、
現実離れしたような、少し言い過ぎかもしれませんが
「此岸」と「彼岸」の間にいるかのような気持ちになったのを覚えています。

授業のはじめに教えていただいた香盛りは、私にとって初めての体験だったのですが、
丁寧に、一つひとつ手順を踏んでいく過程に、不思議と心が落ち着いていくような気がしました。
力を入れなさ過ぎると形が整わず、力を入れすぎると形が壊れてしまう灰を扱うというのも、どこか意義深さを感じます。
お香は、本来ならば仏さまにお供えするためのものですが、
うまく火がついて良い香りが漂うと、ついつい自分自身が喜んでしまいました。

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できあがったお香をお供えし、みなさんで般若心経を唱えた後は、
いよいよ植物セラピーの講義です。
講義での副住職からのお話は、驚きとおもしろさの連続でした。

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まさかお寺のコスモスを毎年すべて入れ替えてらっしゃるとは、想像にもしていなかったです!
入れ替えや育成の作業の様子をスライドでご紹介いただきましたが、その手間隙にただた
だ驚きました。
これまで、たくさんの拝観者の目と心を癒してきたであろうコスモス畑が、
このような多大な労力のもとに成り立っていたとは・・・。

そして、一般的に「コスモス」と聞いてイメージするお花だけではなく、
「こんなコスモスもあるんだ」とやはり驚いてしまうようなお花まで、
般若寺に咲くたくさんの種類をご紹介いただきました。

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また、般若寺がコスモス寺と呼ばれるようになった由縁や、
大変だけれども受け継いでいかれようとする思いなどを、
お寺に従事されている方の言葉で拝聴できたのは、とても贅沢な機会だったと思いま
す。

今回の授業では、拝観で訪れただけではきっと触れることはなかったお話をたくさん聞かせていただきました。
そのせいか、改めてお庭を見渡してみると、少し景色が違って見えたような気がします。

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秋になれば、教えていただいたたくさんの種類のコスモスに会いに、
そして仏さまにもご挨拶をしに、ぜひまた伺いたいと思います。
貴重な体験をありがとうございました。