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赤膚焼がより魅力的に見えるようになりました

●レポーター:奈良市在住 ししゃもさん

赤膚焼は奈良に住んでいるとよく見かけます。
かわいいし、奈良絵の描かれたお抹茶のお茶碗をひとつ欲しいなあと思っていますが、良いと思うものは高価なのでなかなか手が出ません。
今日は、そんな憧れの赤膚焼の元窯でお話を伺って、高価な理由がわかったような気がしました。

赤膚焼がより魅力的に見えるようになりました_1

まず、登り窯というものを初めて見ました。
初代から使われてきたもの、6代目が作られたもの、7代目が作られたもの、この3つの窯の由来や使い勝手、手入れのことなどを聴かせていただいて、伝統のもの作りも革新の上に成り立っているのだと納得しました。

赤膚焼がより魅力的に見えるようになりました_2

それから、粘土の保管場所を見せていただけるということだったので、粘土置き小屋のようなものをなんとなく想像していたのですが、木や草が生えた山そのものが保管場所だったので、意表を突かれました。
粘土の管理は草刈りなのですね。

粘土を濾す水も水道水ではなく、自然の水でなければならないというのも、手間のかかることだと思いました。
先生が、「思いつくだけで家に4つ井戸があります」と言われたのが面白かったです。

赤膚焼がより魅力的に見えるようになりました_3

最も印象に残ったのは、先生(8代目堯三さん)が、お父様(7代目堯三さん)をとても尊敬していらっしゃるなぁということでした。
次の世代が安心して作陶できるようにきちんと土を残され、古い窯の保存も抜かりなく、その上新しく改良した窯も作られた7代目堯三さんが素晴らしい方であったことが、お嬢さんである8代目のお話しぶりから感じられました。

赤膚焼がより魅力的に見えるようになりました_5

本日はどうもありがとうございました。