詳細
●レポーター:堺市在住 たじん鍋さん
大学は奈良だったので、以前はよく奈良に出かけていたのですが、一緒に奈良を回っていた友人も環境が変わったりして奈良に行く機会が少なくなり、また個人で回るにも少し行き詰まりのようなものを感じていた矢先に、奈良ひとまち大学を知りました。
今回は、写経ならぬ写仏散華を体験できると知って参加を決めました。
教室に着いてまず、写仏する仏さまを選ぶのですが、守り本尊など数種類の仏さまが準備されていて、私は迷わず守り本尊の千手観世音菩薩さまを手に取りました。
初めに散華美術館の原田先生のお話を伺って、お香を手に塗り身を清め、さあ写仏の開始です!!
写経のように、あらかじめ下絵が施されているので、まず金色や黒でその下絵をなぞります。
この辺りは、何となく写経に似た感じかなと思いつつ、「筆は立てた方がいいですよ」というアドバイスを受け、筆と格闘しながらなぞっていましたが、下絵の線からずれないようにしていたら、結構無心になれました。
次は、色づけ!
こちらは、ある意味自分のセンスが試される?のですが、なかなか思う色に近づけられず、見本を見ながら見よう見まねで仏さまの髪や衣装に着色。
これが、さっきの工程とは打って変わって迷いまくり!!
朱色って何色と何色を混ぜるとできるの?とか、私語(?)が出始め、先生にちょこちょこっと質問したりして、何とか色づけができました。
最後に、裏に自分の好きな字を入れ、先生が仏さまの落款を表と裏にしてくださいました。
印が押されると何となく決まった!感じがするのは不思議です。(笑)
できた作品をそれぞれ窓に並べてみると、ホントみなさん綺麗に描かれていて、仏さまのお顔は自分の顔に似てくるらしいのですが、そう言われて見るとやはり私の仏さまは他の仏さまより顔が丸いような・・・
散華のお話も色々聞け、最後には素敵なプレゼントまでいただいて、あっと言う間の2時間でした。
そういえば、散華をタンスに入れておくと衣装が増えると言われているとか。
さっそく家に帰って、去年久米寺の練供養で手にした散華をタンスの中に入れました。
何かいいことがあるといいなあ。