奈良ひとまち大学

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奈良の地酒体験

●レポーター:奈良市在勤 もっちゃんさん

先日「奈良の地酒で乾杯!」条例が制定された奈良市で、唯一の奈良県内の地酒だけを専門的に取り扱っている酒屋さん。
その店主さんからお話を聞けるということで、奈良ひとまち大学に参加しました。

店主の山中さんは、県内の中小企業のために開発支援を行う工業技術センターで働いておられたそう。
奈良漬や味噌など、発酵食品の研究をされていたそうです。
その専門知識を生かして地酒専門店「なら泉勇斎」をオープン。
置いてあるお酒は全て有料で試飲できるそうで、全国各地から地酒ファンが訪れるのだとか。

奈良の地酒体験_1

奈良は「日本清酒発祥の地」だそうで、日本の酒の歴史を簡単に紐解いてくださいました。
日本の酒は縄文時代の口かみ酒に始まり、各地で様々な用途で作られてきましたが、中世には僧坊が酒造技術を発展させ、現在の清酒の原型に近いものを作り出したそうです。
その中でも「南部諸白(もろはく)」として高い評価を得ていたものが、奈良市菩提山町にある「正暦寺(しょうりゃくじ)」のお酒。

授業後には、その正暦寺で作られた酵母を使った地酒「菩提元 三諸杉」と「やたがらす 浩然之氣」を試飲しました。

奈良の地酒体験_2

すっきり飲みやすい味わい!
現在市販している正暦寺の酵母を使ったお酒(菩提もと純米酒)は、9社のみだそうです。
甘口から辛口まで、同じ酵母といえど作り方によって様々な味があるそう。
全部試してみたくなりますね☆

とても気さくなお人柄で、たくさんの質問にもお答えくださった山中さん。
最後にご自身のお店の目標は「清酒発祥の地である奈良の地酒を全国に発信し、酒に限らず奈良の良さを広めていきたい」とおっしゃっていました。

奈良の地酒体験_3

山中さん、素敵なお話をありがとうございました!