奈良ひとまち大学

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散華で自分がわかる?

●レポーター:東大阪市在住 Yukinoさん

もともと仏教建築や仏像など仏教美術を見ることと、奈良が大好きだったのに加え、講義型ではなく実際に散華づくりの体験ができるということに惹かれて、奈良ひとまち大学の散華の教室に参加させていただきました。

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散華が本来どういうものなのかさえよくわかっていなかった私でしたが、簡単に言うと、寺院で法要を行う際に仏さまの供養のために生の花や葉を撒き散らすことで邪気を払った儀式に始まり、現代では仏さまの象徴でもある蓮の花をかたどった色紙に色々な祈りの気持ちを込めて美しい絵を描く、一種の「アート」として発展してきたようです。

散華で自分がわかる?_5

奈良ひとまち大学の授業においては、散華に関する説明の後、お香の粉を手のひらにすりこませて身を清めてから、さっそく散華体験開始でした。

先生が描いた仏さまの下絵の輪郭を金や黒の絵の具でなぞった後に好きな色で塗っていくという、写経とぬりえを併せたような内容だったので、大失敗はないものの、丁寧さと色彩感覚が試されるということで、かなりビクビクしながらやりましたが、作業し始めると没頭して、2時間はあっという間でした。
できあがると、この無心が祈りに通じるのかなーと、宗教心が薄いなりに何かを得たような(勝手な)気持ちと達成感が湧き上がってきました。

散華で自分がわかる?_3

ただ、先生が「描いた仏さまは自分に似るんですよ」とおっしゃっているのを聞いて、「そうかな~」と半信半疑だったのですが、できあがり後に窓辺に皆さんの鮮やかな作品と一緒に並べて見たら、私ひとりだけ異常に薄い色で塗っており、遠目には何の絵かすらわからない状態になってるのを目の当たりにすると、失敗が怖くて薄い色を重ね塗りして騙し騙し調整してた臆病な性格がよく分かって、「本当だ~」と感心するとともに、ちょっと悲しくなりました。

しかも、先生に指摘されるまで気がつかなかったのですが、私が絵の具と水をひたすら混ぜ混ぜして作って塗った色の組み合わせは、その日私が着ていた服の色の組み合わせと同じだったというオチまで・・・。
どんだけ自分が冒険できない性格なのか、よくわかった一日となりました・・・。
でも、すごく充実した時間でした(本当です)。

散華で自分がわかる?_4

皆さんも一度、散華を体験して、自分がどんな性格なのか見つめ直してみてはいかがでしょうか。
意外なことがわかるかもしれません。