奈良ひとまち大学

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小旅行気分 茶畑の中のステキな空間

●レポーター:木津川市在住 みーさん

奈良駅から車で20分ほどの「田原(たわら)」呼ばれるところ。
奈良市内ですが、ちょっと小旅行に来たような、そんな気分になれる茶畑の中に「ギャラリー・ファブリル」はあります。

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今回はギャラリーを主宰されている安達泉さんから、ご自身のお仕事のこと、田原での生活のことなど、いろいろな体験談を交えてお話いただきました。

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まずはギャラリーで、作品ひとつひとつを手に取りながら見学の時間です。
“ギャラリー”と聞くとちょっと身構えてしまうのですが、「とにかく手にとって見てくださいね」と優しく話しかけてくださる安達さんの声にスーッ緊張も解けました。
興味深い形の木の椅子に腰掛けてみたり、素敵な陶芸作品を手に何を盛りつけようかしらと考えたりしながら、思い思いに楽しみました。

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ギャラリー見学の次は隣接するご自宅に移動して、お話の時間。
安達さんの飾らないお話ぶりと、何時間でも居たいようなホッとできる空間で、あっという間に時間が過ぎました。

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もともとは大阪にお住まいで画廊にお勤めされていたそうですが、奈良に移り住んだ後ギャラリーを始められ、その後、料理教室を開かれたそうです。
画廊にお勤めだったことから、ギャラリーをなさることは自然に感じるのですが、なぜ料理教室をなさったのかいうことが、料理好きな私にとっては関心のあるところでした。
お話によると、ギャラリーをされる前からご自宅には来客も多く、手料理を振舞われることも多くあったとか。
そのお客様のなかで、ぜひとも料理を教えてほしいという声に応え、たった1人の生徒さんから料理教室を始められたそうです。

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お昼は各自がお弁当を持参し、安達さんが「野みつ葉と卵のお味噌汁」を用意してくださいました。
そのお汁のおいしかったこと!
とても優しく、澄んだお味で、「ぜひともお料理を教えてください」とお願いされた方の気持ちが理解できました。
(実際、私もお料理教室の申し込みをしました!)

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お話の中で特に印象的だったのは、ギャラリーにしてもお料理教室にしても、決して計画して始めたのではなく、その時のひらめきで始めることになったとのこと。
でも、それらができたのは、画廊時代に美しいものや美味しいものに触れる機会があったことと、それによって培われた知識や体験のおかげだということでした。

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また、河瀬直美監督の『殯(もがり)の森』の食事スタッフとして活躍されたお話はとても面白く、撮影期間の45日間、毎日スタッフのごはんを作り続けられたこと。
そして、きちんと作った食事は誰の心をも和ませること、美味しいものは人を幸せにするとの思いは、大いに賛同できるところでした。
この映画はカンヌでグランプリを受賞しており、安達さんも監督と同行されたということで、その時に撮影された秘蔵のお写真まで見せていただきました。

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今回の授業は、安達さんの日常から非日常まで、素敵な暮らしぶりを拝見・拝聴させていただいた有意義な一日でした。
気さくに楽しく話してくださった安達さんと、素敵な企画をしてくださった、ひとまち大学のスタッフの方にも感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。