民話を世界へ

●レポーター:なら国際映画祭ボランティアスタッフ みーるさん

今日の奈良ひとまち大学、テーマは「奈良に伝わる民話」でした。
講師は、奈良教育大学などで教授をされていた竹原先生です。
とてもお茶目な方で、聞いていて全く飽きがこなかったです。

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「町家貸スペース ぼたん」さんでは、竹原先生方が普段行われている活動についての報告と、民話の語りをしていただきました。
口承の物語なので、媒体には人の記憶が頼りです。
戦争の記憶でも同様ですが、記憶を”記録”にしていく作業が必要とされながらも、年月を経るにつれて、そのことが難しくなってきています。
民話も同様、記録へ変換する技術は上がっても、記憶が消えていってしまっているとのことでした。

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フィールドワークでは、猛暑の中、たくさんの知られざる奈良の珍?スポット(竹原先生に言わせればメイン!!)を実際に観て回りながら、民話のエピソードも同時に聞かせていただきました。

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万葉記紀といった、貴族が親しんだものにばかり公金が使われる傾向にある中で、竹原先生は、「こうした庶民に語り継がれ、庶民の生活に根ざしてきた民話にこそスポットライトをあて、世界へ発信していく必要があるのでは!!」と力説してくださいました。
民話は、どれも淘汰されて現代まで残ってきたはずであって、権威を持ったエリートばかりとのことです。

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そうしたせっかくのエリートを残し伝えていくために、本や他のメディア、芸術にしてしまうなど様々な方法が模索されているとは思います。
しかし、私は個人的には、やはり口承で伝えていくのも捨てがたいと思います。
みなさんも経験があると思いますが、伝言ゲームであったり、話を盛るというやつですね。
それらが権威を持たせるのに一役買ったりするのではないかなあ、と。
いずれにせよ、このままなくしてしまうのはもったいない、また人に語りたくなるような素敵な話ばかりでした。