1200年受け継がれてきたもの

●レポーター:奈良市在住 S.Oさん

「法華寺、新しい時代の新しい風。 ~1260年を超える尼寺の『現在』~」というテーマの、尼寺の現在という点にひかれ参加しました。
法華寺の歴史だけではなく、同じ女性が僧としてどのような生活をされているのかが聴けるのではと楽しみにしていました。

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期待通り、お話をしてくださった住職と執事の1日の様子や好きな場所などもお聞きでき、現在の法華寺がどのように成り立っているのかを知ることができました。
昔は1000人以上もいらっしゃったらしい尼層も、現在はおふたりとのことですが、法華寺の歴史を守ろうとする使命感がとても伝わってくるお話でした。

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お話の後は、十一面観音さまがある本堂と、から風呂を見させてもらうことができました。
から風呂は、光明皇后が貧しい方への施しとして薬草を炊いて使っていたらしく、その薬草はなんと現在も残っていて使用できるそうです!

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中は、長椅子のような場所があり座れる様な構造になっていて、薬草を炊いて蒸気風呂として使用する形式らしく、現在のサウナに似たような面白い形でした。

最後には庭園を見学させていただきましたが、美しく手入れされたお庭でした。
寺院の業務からお庭の管理まで、隅々まで気を配られて法華寺を守られていることが窺い知れました。

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1000年という歴史の中には、建造物としての歴史だけではなく、光明皇后の優しさや、それを守り伝えようとして法華寺を守ってきた女性たちの歴史がたくさん詰まっているんだろうなと思います。

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またそうやって歴史を継承することを担ってきた方がたくさんいることで、長い歴史が語り継がれてきたんだと思うと、奈良の歴史の重みを感じました。