佐紀盾列古墳群を歩く

●レポーター:高槻市在住 猫だるま さん

今回の古墳ツアーでは、奈良盆地北部に位置する佐紀盾列古墳群(さきたたなみこふんぐん)の西群(西側のグループ)を約2時間半かけて巡りました。
専門的な解説よりも自由に古墳散策を楽しむという主旨のツアーだったので、自分のような古墳初心者もハイキング気分で参加することができました。
同古墳群は平城宮跡から少し北に行ったところに集まっており、大小の古墳が住宅街の中にひっそりと横たわるように群在している様はなんとも不思議です。
時々Google earthの画像を見ては、実際にこのような場所を散策するのはどのような感覚なのだろうと期待に胸を膨らませていました。

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同ツアーのガイドは、奈良のフリーペーパーを発行しておられる「ならほるもん」さんが担当されました。
集合場所では前方後円墳の着ぐるみを着てお迎えをしてくださり、晴天の汗ばむ気候にもかかわらずツアーの間も古墳姿のままガイドを。
すれ違う住民の皆様の温かい視線を浴びておられました。

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ツアーは平城駅からスタートし、細い路地を抜けて佐紀石塚山古墳(成務天皇陵)と佐紀陵山古墳(日葉酢媛命陵)を訪れました。
両古墳間の周壕が近接していて非常に道幅が狭くなっており、その細い道をどんぐりを拾ったり参加者の皆さんと談笑しながら散策しました。
昼間は観光客や住民の方々がちらほら歩いておられますが、夜間は静寂に包まれて照明も無いし、一人歩きはかなり怖いだろうな?と、古墳の圧倒的な存在感に感銘しつつも、その傍らで暮らす日常的な感覚をあれこれ想像してみました。

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その後、猫塚の近くの広場でしばし休憩。
スタッフの方が大きなブルーシートを用意してくださり、その上で靴を脱いで脚を伸ばすことができました。
猫塚を上空から見たらどんな形をしているのかな?とGoogleで確認したり、奈良名物の味噌煎餅や鹿のフンをいただいたり、古墳の着ぐるみを試着して記念撮影をしたりと、古墳の傍らで各自ちょっと贅沢な時間を過ごすことができました。

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興味深かったのが瓢箪山古墳(全長96メートル)で、陵墓に指定されていないため自由に散策ができました。
住宅の裏手に墳丘が隣接しており(一見するとただの裏山にしか見えないのですが)、実際に後円部の手前まで登ることができました。
墳丘の斜面には沢山のどんぐりが転がっていて、中には芽をだしているものも。
ダンボールすべりにも丁度いい傾斜で、古墳とは気付かず子どもたちは遊んでしまいそうです。
丘の斜面では心地よい秋風をうけながら集合写真を撮りました。
全員で古墳ポーズをとってみたのですが、はたしてどんな写真になっているのか楽しみです。
身近に古墳があるって凄いことなのに、すっかり日常の一部になっていることがさらに凄い!

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最後に塩塚古墳(開墾を免れ史跡として保存)に寄り、2時間半のツアーはあっという間に終わりました。
最後にお土産(「プティ・マルシェ&ぷちまるカフェ~」さんのオリジナル古墳クッキー)をいただきました。
なんとクッキーが円墳・方墳・前方後円墳の形をしているではないですか!
紅茶といただきながら古墳めぐりの思い出に浸れそうです。

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今回のツアーはスタッフの皆さんのお心遣いが細やかで、初心者でも身近に古墳散策を楽しめる内容でした。
次回は東群古墳ツアーも開催していただけたら嬉しいです。
本当にありがとうございました。