奈良ひとまち大学

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ぬいぐるみを通して生き方を学ぶ

●レポーター:奈良市在住 mi-moさん

今回私は「ぬいぐるみ作家、というしごと」の授業に参加させていただきました。

ぬいぐるみを通して生き方を学ぶ_1

まずは野原レンゲ先生の作品紹介。
みほとけパンダ。かわいさの中に仏様の強さも秘めていて本当にパワーがもらえそう。
パンダのロンロン。パンダだけどどこか人間っぽさもあって親しみやすい。
どれも手作りの温かみのある素敵なぬいぐるみでした。
「ぬいぐるみ作りをしていると、その時の感情がぬいぐるみの表情に写し出される」という先生の言葉に驚きました。

ぬいぐるみを通して生き方を学ぶ_2

次にぬいぐるみをかわいく撮るコツについて。
様々なぬいぐるみ写真を比較することで
1.カメラマン自身もぬいぐるみになったつもりで視線を下げて撮影
2.背景に入れたい物は欲張らず数をしぼる
3.時に合成技術を使うことで作品に深みが出る
4.背景の色によってぬいぐるみの存在が際立ったり目立たなくなったりする
ということがわかりました。
普段何も考えずパシャパシャ撮っていたカメラ素人の私。
「なるほど!」と頷きっ放しでした。

ぬいぐるみを通して生き方を学ぶ_3

続いてコラージュ作りのワークショップ。
背景・大極殿・ロンロン&バンビのパーツを使って、思い思いのワンシーンを作製。
数種類のパーツの組み合わせで、ほのぼのしたシーンだったりケンカのシーンだったり・・・どの作品も個性が光っていました。

ぬいぐるみを通して生き方を学ぶ_4

最後に、野原レンゲ先生のこれまでの人生についてお話していただきました。
編集者から商品企画の世界への転向。
中国に渡りオリジナル雑貨ブランドを立ち上げ発展するも、両親の介護のために帰国。
特に帰国を決断するまでの葛藤については声を詰まらせてお話される場面もあり、大きく成長したブランドを手放すことがどれだけ辛かったのか・・・苦悩の大きさを物語っていました。
日本でゼロからのスタート。
それでも、今の自分にできること・目標を失わずにひたむきに努力を続けていらっしゃる先生。
先生が紹介してくださった仏教の言葉「人生は日々修行」「乗り越えられない試練はない」は、強く心に残りました。

ぬいぐるみを通して生き方を学ぶ_5

家事と育児に少し疲れていた私。
今回の授業で、私はぬいぐるみの魅力、そして前向きに生きるヒントを学ばせていただきました。