奈良ひとまち大学

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毎日食べるものだから

●レポーター:奈良市在住 カオリ さん

吉川修社長にお話をうかがいました。
吉川社長はもともと新潟県生まれ。
酒造メーカーで働いておられましたが、奥様が井上本店の娘だったというご縁で、奈良で醤油屋を継ぐことになったそうです。
「文系タイプなので、理系の知識が必要な醤油づくりには苦労することも多かった」と話されていましたが、醤油づくりに入って15年、今ではすっかりプライドを持ってものづくりをする「醤油屋のおやじ」の顔になっていました。

毎日食べるものだから_1

井上本店の「ものづくりのポリシー」は、「毎日食べるものを作っている」というところにあります。

例えば原料は「国産」、「化学調味料・添加物を使わない」。
国産のものは、遺伝子組換えの心配がなく、農薬の使用量も少ない。
毎日食べるものだから安全な原料を使いたいという思いです。

価格は「毎日買える値段」。
嗜好品など「たまに食べる」ものなら、とことん材料にこだわった高級品もいいかもしれませんが、毎日食べるものは、買えないような自己満足品を作ってもしょうがない!
だから原料の中でも遺伝子組み換えや農薬の心配のない「塩」は輸入の天日塩を使っていますし、農薬に関しても「無農薬」を追求することはしていません。

毎日食べるものだから_3

そして何より、おいしいこと!
今回、醤油4種類と、甘酒アイス2種類を試食させていただきましたが、本当に毎日使うのにふさわしい、ほっとする味だなあと思いました。

毎日食べるものだから_4

ひんやりしたレンガ蔵、原料を加工する大きな機械(先代が考案されたものも多いそうです)、手作業で作業されている様子、リサイクルビンの洗浄機、理科室のような分析室・・・工場見学も初めて見るもの、興味深いものばかりで、参加者の質問も絶えません。

毎日食べるものだから_2

醤油屋と言いつつ、一番売上が多いのは「米こうじ」だそうですが、みそ、白みそ、甘酒など、たくさんの魅力的な商品があるので、例えば白みそをホワイトソースやドレッシングのベースに使う、甘酒をスムージーやアイスにするなど、使い方の提案を含めやっていきたいと話してくださいました。

守るべきところは守る、それ以外のところではどんどん新しいことを取り入れていきたい。
井上社長のきりっとした姿にほれぼれ~でした。