奈良ひとまち大学

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ミジンコブンコは、本がメインだと思っていた

●レポーター:八尾市在住 奈良の八重桜さん

奈良ひとまち大学の授業「心豊かな時間と空間について ~古民家で本とカレーのおもてなし~」に参加してきた。
今日は、本とカレーがあるカフェ「ミジンコブンコ」の店主さんにお話を伺った。

ミジンコブンコは、本がメインだと思っていた_2

参加したきっかけは、今年の春のきたまちのイベントで店の存在を知り、夏に一度伺い、もう一度行きたいと思っているところに、講座があることを知ったから。
夏に訪れた時、置いてある本が自分の好みにあっていて、のんびりした雰囲気が心地よくて、好きになった。
当日は雨、でも、店に入るとあったかくて、ほっと一息。
早く着いたので、夏に読んだ本を探したけど、見つかんない。残念。

授業での話を要約すると、研究者から衣食住に係わる仕事へ。
(1)店を始めるまで
(2)カレー
(3)本
(4)奈良について、つながり
(5)名言?

になるのかな。

(1)店を始めるまで
最初は場所から始まったらしい。
何か出来るかなと借りたのが最初。
ミジンコブンコの名前の由来は大門玉手箱に出した古本屋の称号、深く考えた訳でなく、思いつきであったらしい。
でも覚えやすくて、いい名前だよね。
勤め人から自営への変更は大きなスイッチの切替がなかったということらしい。
親族に商売人が多いのもその助けになったと思う。
また、自分の時間をすごすのが目的であったように話されていた。
自分がいいなと思うことを実現しておられるようで、まさに理想の中に生きることを平然と実行されてたようで、まぶしいかぎりだった。

ミジンコブンコは、本がメインだと思っていた_1

(2)カレーについて
講義の最初に店主の歩んできた経過が紹介され、その後、ご主人手作りのカレーをいただいた。
メニューにある定番のカレーはレシピを作ったが、それ以外のカレーは長年の匙加減らしい。
スパイスをふんだんに使ったカレーは、大学時代に遡る。
いろんな試行錯誤して、今のカレーがあるそう。

ミジンコブンコは、本がメインだと思っていた_3

(3)お客について
客には、ゆっくりくつろいでいてほしいと思っているそうだ。
この言葉が、客である私に心地良いものであった。
奈良で少し時間が出来た時には、ここに来て、好きな本を読んで、ゆったりくつろぎたい。

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(4)奈良について、人とのつながり
月1回、水蚤(みじんこ)の市を開催しておられる。
そこでは出店者同士が仲良すぎるらしい。
そのような自由な雰囲気は、店主の人柄によるものと思う。
また、場所を小さなギャラリーとして貸し出しているらしい。
そして、時々演奏会も行っている。
演奏家には、なかなか良い響きのスペースのようだ。
奈良で新しいことを始めたい人向けの何かを模索中で仲間内だけの会合を催している。
今のミジンコブンコの雰囲気は、奈良きたまちで作られた形だそうだ。
奈良は時間の流れがゆっくりだそう。
もし、他の場所、例えば大阪で店開きしていると、違うのモノ、騒々しいモノになっていたのかな。

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(5)名言?
本の魅力は嗜好品であること。
なかなか人が死なない世界になった。
バックヤードのしんどさは表に出さない。