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進化するイチゴ「古都華」に、今の奈良が見える

●レポーター:奈良市在住 もあ さん

2月11日(土・祝)、雪の舞い散る中、特別授業「NEWスター『古都華』のここがすごい! ~甘くて美味しいイチゴの誕生秘話~」の教室となった、リニューアルした「ならファミリー」のらくだ広場へ向かいました。

2011年に奈良のイチゴの新ブランドとしてデビューした「古都華」。
その当時、県庁前で販売されていて、出会っていました。
真っ赤で見目麗しいイチゴは、とても甘くて、味の濃い、酸味のほどよい理想のイチゴでした。
「こんなイチゴが奈良にはある!」と思ったのに、それから再会できないまま、時は流れ・・・
やっと、この授業で再会できました!

進化するイチゴ「古都華」に、今の奈良が見える_1

その1:「古都華」誕生の秘密
まずは、奈良県農業研究開発センターの西本さんのお話。
「古都華」は、同センターで育成されてきたX(エックス)系統の品種と「紅ほっぺ」を交配した3000株の中から選抜され、その後、信貴山のどか村で育成されたそうです。
飽きるほど食べた中から選抜したのだから、キラッと違いが見えたのではないでしょうか。
実際、販売してみたら、売れ残らない人気となったそうです。
かつて奈良県は全国3位のイチゴの生産地だったそうですが(現在は15位)、「古都華」の生産者は現在9名ほどだそうです。

進化するイチゴ「古都華」に、今の奈良が見える_2

その2:生産の現場から、旬の時期を聞く
萩原いちご農園の萩原さんのお話。
農家の跡取り息子に生まれたが、農家の大変さを知っていたので、後を継ぐ気はなかったそうです。
でも就職先として見直して、チャレンジしたところ、農業の深さを学ぶことになったと・・・
今では、長い時間の中で育て、やっと実りを迎える作物の成長を願うようになり、もっと美味しい「古都華」にしたいと熱く語られました。

進化するイチゴ「古都華」に、今の奈良が見える_3

旬の時期は、糖度が15~18度にもなる1月~2月。
その後は酸味が増すが、4月頃は、さっぱりとして、いくらでも食べられると、これは西本さんのオススメでした。
萩原農園や、「産直市場よってって秋篠店」など直売所か、ネットで購入できるようです。

お待ちかね、「古都華」まるごと1個を試食させていただきました♪
真っ赤で本当にきれいなイチゴで、甘くて濃厚、1個の満足感がすごいです。
ありがとうございました!

進化するイチゴ「古都華」に、今の奈良が見える_6

その3:素材としても魅力的
「フランス菓子ラ・ポーズ」のシェフパティシェ、青森さんのお話。
「古都華」を使った、お菓子作りは2年ほど前からだそうですが、味も香りも強いので、使いやすいそうです。
新大宮の「カフェ ラ・ポーズの森」では、パンケーキに使われていて、すごくおいしそうです♪
(=^▽^=)
青森さんの奈良での多岐にわたるご活躍ぶりを聞いて、ぜひ食べに行きたいと思いました。

進化するイチゴ「古都華」に、今の奈良が見える_4

他にも、富雄の「パティスリー エメラ」や、登美ヶ丘の「ジュ・イルド」など評判のお店でも使われているそうです。
「古都華」を使ったデザートがいただけるお店は、「ならじかん」の下記のページでも紹介されています。
http://narajikan.jp/shoplist/kotoka/#shop7

***╰(*´︶`*)╯***

最後に、司会をされたFM COCOLOのDJ小谷さんが「こんなに大事に育てられたのだから、大切にいただきたい」と言われました。

進化するイチゴ「古都華」に、今の奈良が見える_5

初めて出会った頃より、何倍も成長した「古都華」をこの授業で見させていただきました。
たくさんの方の愛情や努力によって、本当に美しい宝石のようなイチゴに成長していました。

生みの親に与えられた、その強い個性は、育ての親にバージョンアップされ、そして、さらに磨きをかけて、より魅力的な姿に変えてくれるパティシェの方たちがいる・・・
すべて今の奈良に、こんな素晴らしいプロフェッショナルたちがいたからだと知ることができました。

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