奈良ひとまち大学

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「お坊さん」たちがとっても身近な存在に

●レポーター:大和郡山市在住 こて さん

とっても良いお天気の中、本日は「奈良好きイラストレーターが僧侶に聞く ~田中ひろみ×奈良のお坊さんトーク~」に参加させていただきました。
教室は満席です。
パネリストはイラストレーター・文筆家の田中ひろみさんと4人のお坊さん、石川 重元(海龍王寺 住職)、倉本 明佳(聖林寺 住職)、辻 明俊(興福寺 執事)、村上 定運(薬師寺 伽藍主事)。
海龍王寺の石川住職が司会進行で、トークイベント開始となりました。

「お坊さん」たちがとっても身近な存在に_1

前半は『お坊さんに聞く108の智慧』を元に各パネリストがお話をされました。
本の中での相談内容について、どのように答えたら良いかどのお坊さんたちも悩まれたそうです。
また、薬師寺の村上伽藍主事からは「りゅうぎ」(初めて聞いた言葉です)という厳しい試験を受けた際のお話、今回唯一の女性住職である聖林寺の倉本住職からは子育てのお話がありました。
おふたりともそのなかで悩みや諦めなどを感じていたということを聞き、「立派なお坊さんでも私たちと同じなんだな」と何だか身近に感じました。

後半は奈良の魅力についてのお話でした。
興福寺の辻執事からは、「奈良の人がもっと奈良の魅力を知ってその魅力を外へ発信してほしい」というお話がありました。
辻執事は駅弁やふりかけの企画等、新しい試みを沢山されているそうです。
年々奈良への観光客は増加している印象ですが、古くからの良さを守りつつこの様な若いお坊さんたちの新しい試みや努力があってこそ今の奈良があるんだろうな、と思いました。

「お坊さん」たちがとっても身近な存在に_2

さすがお坊さんたち、とにかく皆さんお話が上手で、ユーモアを交えながら仏教や奈良への熱い思いを語ってくださり、あっという間の2時間でした。
今まではお坊さんと聞くと住む世界が違う人・・・と思っていましたが、私たちと同じように悩んだり、冗談を言ったり、サーフィンや旅行に行ったり同じように楽しんでいることを知り、とても身近な存在に感じることができました。
今回の授業で、田中さんや4人のお坊さんたちのファンになった方たちが多いのではないかと思います。

「お坊さん」たちがとっても身近な存在に_4

今までは仏さまに会いに行くのが目的でしたが、これからは仏さまだけでなくお坊さんたちに会いにお寺に行きたいな、と思えた1日でした。
そして奈良県民として奈良の良さをどんどん発信していこう!と思いました。

会場で販売していた本は買おうか迷っているうちに完売してしまいました・・・。
イベント終了後は5人の方が購入者の方にサインをされていました。
面白そうな本なので村上伽藍主事のおっしゃったように通販で購入しようと思います。

「お坊さん」たちがとっても身近な存在に_3

最後に海龍王寺の石川住職から「今回のようなイベントをもっと増やしていきたい」というお言葉があったように、これからもこの様な機会が沢山増えることを願っています。
素敵な時間をありがとうございました。