奈良ひとまち大学

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奈良の奥ゆかしき魅力を改めて発見できました!

●レポーター:奈良市在住 鹿さんメガネ さん

先日開催されました「奈良で暮らしたい人、応援します ~移住者の目から見た奈良という町~」という授業に参加させていただきました。
先生は、「奈良移住計画」代表の中島 章さん。

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奈良は歴史・文化が当たり前にあり、自然もあって住み心地がいい。
でも「就職する」となると、奈良では難しいと考える若者は多いのではないでしょうか?
奈良で生まれ育ったにもかかわらず、私もそんな考えでいた張本人でした。
「奈良では何もできない。上京するぞ!」と、東京で暮らすようになってしまいました。
ふと、奈良に帰ろうと思ったのは、都会の慌ただしさに疲れ、年齢や両親のことを考え出したタイミングでした。

奈良の奥ゆかしき魅力を改めて発見できました!_2

今回参加させていただいたのは、「移住」というテーマで、皆さんがどのようにしてUターンやIターンで奈良に住もうと決意したのか、そのきっかけや、働き方や、想いなどをお聞きしてみたいなと思ったことからでした。

先生の中島さんは、東京での会社勤務を10年経て、家族で奈良移住を決意されたそうです。
そして、「奈良移住計画」という団体を設立されたとのこと。

ここ最近、地方再生やワークライフバランスはとても注目され、「移住」という言葉もよく聞くようになりました。
でも実際には、地元の人とうまくやっていけるだろうか?子育て環境はどうだろうか?と、移住者にとって不安はいっぱいあるかと思います。

とくに心配なのは「就労」の面だと思います。
地元に自分に合う仕事があるのか?
年収は下がるかもしれない、それでも豊かに暮らせるのだろうか?

奈良移住計画のコンセプトは「居」(community)、「職」(job、職業・就職サポート)、「住」(life、住宅情報提供)。
人と仕事と住む場所のマッチングを叶えるサポートをされているのだそうです。

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自分たちは移住者を「支援」するのではなく、「応援」するという姿勢を大事にしていますと言われていたのが印象的でした。
個々人の自立した生活を尊重するという考え方が素敵だなと思いました。

まずは代表の中島さんから、自ら東京からUターンした時の心境の変化、古民家へ住もう、と思った経緯など、大変共感できるお話が。

次に「奈良」の地域ごとのエリア特性、人の傾向や行動パターンについて興味深い紹介がありました。

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後半には、参加者の皆さんでグループに分かれ、自分たちが思う「奈良の良さ」についてブレストしました。

付箋に書きだすと、もう、本当にいっぱい!
こんなに奈良のいいところが見つかるとは!
参加者の皆さんが共通して持っていた視点、自分では気づかなかった視点もたくさん見えてきました。

例えば、
・自然に恵まれている
・商業整備され過ぎず遺跡や自然がありのままある
・歴史的なお寺や神社がとにかく多い
・住宅エリア、歴史文化エリア、田舎エリアそれぞれ近い
・大阪や京都へ通勤にも便利
・のんびりしている
・がつがつしていない

自然・歴史・文化・人・・・
皆さん共通して持っていたのは「奥ゆかしさ」という点でした。

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奈良は、実に1300年の歴史がある古都です。
なのに・・・奈良の人は、それをすごいすごいと自ら言わない。
そんな、がつがつしない余裕感が奈良の良さなのではないか、と。

古都というと、ついつい京都と比較してしまう、京都ほど・・・なんて言ってしまう。
確かに言われてみると、そうかもしれないと納得。
がつがつしないけれど、自己肯定感が低いという面も・・・。
奈良の「いいところ」をたくさん発見して、それを意識して認めていきたいなとすごく思いました。

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ちょっとシャイで、奥ゆかしい。
そんな良さを大切にしつつ、奈良は奈良のままでよい!すばらしいんだ!という、自覚とプライドを持ちたい。
もっと奈良を好きになりたい!と思えた1日でした。
素敵なワークショップをありがとうございました。

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