おいしいとんかつ屋の怪しい店長

●レポーター:奈良市在住 ケンケン さん

いつもおいしく食べに行っていたお店の店長が、折り込みチラシですごい量の文章を書いて広告を出し、さらに食べに行ったら背中に看板は背負ってるし、どんどんどんどんヒートアップしてヤフーのトップニュースにも掲載される。
そんなお店が奈良市神殿にあるとんかつ屋「まるかつ」さんです。
味は間違いないのですが、店長が怪しすぎるので凄く気になっていた矢先、奈良ひとまち大学で授業をされる情報を聞きつけ、何者なのか突き止めるべく参加させていただきました。

おいしいとんかつ屋の怪しい店長_1

店長の金子友則さんは京都府生まれの奈良県育ち、焼肉店を開業することを夢見て17年間修業をし、資金的な面から今の地にとんかつ屋を開業して4年目を迎えられます。
「まるかつ」は開業当初、某牛丼チェーンのような「早い・安い・おいしい」を目指して、多彩なメニューと安い価格帯、お店に券売機を設置する勢いで経営を始めるが失敗に終わり、今までに4回廃業の危機にあったとのことです。
「早い・安い・おいしい」では経営が成り立たないことに気づき、今から1年半前に大きく方向転換をされます。

おいしいとんかつ屋の怪しい店長_2

メニューを減らして、値上げに踏み切り、さらに提供に時間をかけていく、一気にお客さんは減ったようです。
そして、そこから少なくとも半径100mの人から喜んでもらえるようにしよう、やりたいことを素直に着実と実行していくようにしたそうです。
2万部の新聞折り込みチラシは、そんな時に配られたものだったのです。
店長の思いのたけを綴った文字だけのチラシは大反響を呼び、「まるかつ」を応援したい人たちが来店するようになります。

おいしいとんかつ屋の怪しい店長_3

昨年1月、北陸豪雪のお見舞いと半額サービスのツイートは1万リツイートを記録して、260人の北陸の人たちがお店に足を運び、笑顔で感謝を述べて食べて行かれたとのことです。
続いて昨年5月の無料食堂開始も、様々な葛藤があるなかで実施して、北海道・九州・東北など遠方からも、共感者が応援に食べに駆けつけてくれる反響があったとのことです。
そして、無料食堂は色々な困っている方の利用があり、心から感謝をしてもらえるお店に成長をしていきます。

店長の話から、心通じる・心温まる店舗経営を通して苦難を乗り越えた歴史が見えてきました。
「とんかつで、笑顔・幸せにするきっかけを作る」ことをモットーに、これからもこの地でお店を続けていかれるとのことでした。

おいしいとんかつ屋の怪しい店長_4

店長のお話のあとは、お楽しみのミックス定食でお腹を満たしました。
間違いなく、どこのチェーン店のとんかつ屋より「まるかつ」が一番であることを確信しました。
とんかつを食べるなら「まるかつ」と、うちの家族では決めています。
店長、また食べに行きますね。

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