奈良ひとまち大学

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雨したたる大安寺 副住職さんのあんな話こんな話

●レポーター:姫路市在住 ライコネン さん

奈良の中心部から少し南西、緑も多めの少しレトロな街並みに、跡地も含めて結構大きく広がる大安寺さん。
南にはかつてそびえた(と授業でお聞きした)東西の七重塔の跡、北にも経蔵の跡が残っていました。

そんな大安寺さんで、若き副住職、河野 裕韶さんが先生をしてくださった授業。
授業タイトルにあった「元・銀行員」のインパクトが強かったのですが、ご説明くださったお寺に来られた経緯は、どこにもあるあったかいかわいい素敵なご縁(恋)のお話でした。
あのステキなSNSから滲み出るあったかさはそのあたりが起源だったんですね♪

東大寺よりも前からあった大安寺さん、空海とそのお師匠さん、最澄とそのお師匠さんなどなど、実はたくさんの有名なお坊さんが学ばれたという歴史あるお寺さんでした。
そんな大安寺さん自身のことだけでなく、奈良全体の魅力発信を他県出身者(大阪ご出身だそうです)ならではの視点で考えておられて、奈良がほんとにお好きなんだなあと伝わってきました。

梅雨明け夏空だとみんな勝手に思っていた当日はまさかの台風、始まる時間は土砂降りでしたが、お話がひと段落して境内を案内していただく頃にはほぼ雨は止みました。

秋にご開帳がある十一面観音さまがおられる本堂、受難をくぐって残された平安仏さま7体が佇まれる宝物殿も貸切でお参りさせていただいたあと、最後にとっておきの瞑想体験で終了。

瞑想、座禅と似てるのかなと思っていたのですが、「無にならなくてもいいんですよ、今を感じるんです」というご説明どおり、親しみやすくそれでいて特別にげんきにしてもらった時間でした。

また秋と春の特別拝観の季節も楽しみです。
すてきな授業、ありがとうございました!