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●レポーター:奈良市在住 カイ さん
奈良ひとまち大学の授業「平城宮跡で眠る6万羽のツバメのこと」に参加しました。
前半は平城宮いざない館にて、講師の「奈良ツバメねぐら研究部」のみなさんによる座学から。
以前から、夏の夕方にたくさんのツバメが平城宮跡に集まってくるのを見ながら、いったいどこからこんなに集まってくるんだろうと不思議に思っていたのですが、研究部によると、ツバメの暮らしについて、実際わかっていないこともまだまだ多いとのこと。
一方、調査によってわかったことも。
例えば、広い平城宮跡の中で、ツバメたちがねぐらにしている場所は3ヶ所あり、そのうちのどこかで集まって夜を過ごしていること。
お盆を過ぎると数が減っていくこと。
ツバメといえばすごく身近な存在なのに、こんなにも謎が多く、そして奥が深いと知って、驚きの連続でした。
そして2020年からは、一般の方々からも情報を募り、ツバメたちがどこから集まるのかを本格的に調査し始めたそうで、今後が楽しみだなと思いました。
後半はいよいよ、実際にツバメたちのねぐら入りの観察へ。
ねぐらの近くで待っていると、日没あたりから徐々にツバメが集まってきました。
そして空が暗くなるにつれ、いつの間にかすごい数に。
ほんの数十分で、気がつけば空一面ツバメだらけでした。
研究部によると、この日のツバメの数は4万羽以上。
それでもピーク時よりはまだ少ないと言うからビックリです。
そっと観察していると、やがてツバメたちはみんなヨシ原に入って行きました。
あとは翌朝までそこで眠るんだそうです。
知っているようで知らなかったツバメの暮らし。
今回の授業を通じて、ツバメのことがとても好きになりました。
今度夕方にツバメを見かけたら、どこのねぐらに帰っていくところなのかしっかり観察してみたいと思いました。