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●レポーター:奈良市在住 M さん
「手仕事から生まれるふんわりニット ~好きなことを仕事にするということ~」という授業のタイトルに惹かれて、今回参加をしました。
私は、不器用でセンスのなさも自覚しているので、自分でものづくりをすることはないのですが、だからこそ何かを作り出せる方に憧れがあります。
また、これからは自分のやりたいことをやっていきたいと、ちょうど思っていたところでした。
参加者は全員で8人。
私と同じような思いをお持ちの方やご自分でニットを作られている方、アトリエの前をよく通っていて気になっていた方など、女性ばかりで終始和やかに進みました。
授業が開催される「いとみち」のアトリエは、奈良きたまちにある古民家。
玄関で受付をすませ、奥の畳の部屋で授業が始まりました。
天井や壁には和紙が貼られているのですが、作られているニットとも合っていて、こだわりが満載な雰囲気です。
講師の「いとみち」店主の中村さんの第一印象は、ご自身が作製されるニットの糸のようにふんわりとした方だなぁ、と思いました。
でも、自分ができることを探すために空いている時間を習い事に費やしてこられた話などを伺っているうちに、積極的で行動的な方でもあると感じました。
授業では、糸車で実際に糸を紡ぐところも実演してくださいました。
この日は風が強く、窓ガラスがカタカタと音を立てて揺れていたのですが、その外の騒がしさが一層中村さんが糸を紡ぐ姿をゆったりと感じさせてくれ、素敵な毎日を過ごされているんだろうなぁ、と羨ましく思いました。
仕事を辞めてアトリエを持つということは、私からするとかなりのチャレンジだと思うのですが、ご自身はあまり気負った風ではなく、流れに身を任せて今に辿り着いた、という感じで、そういった雰囲気がニットにも反映されているのかもしれません。
店内に置かれているニットを見させていただいたのですが、どれもとても触り心地がよく、暖かそうでした。
人との縁を大事にされてきた中村さんだからこそ作ることができるものなのだと思います。
お土産にいただいたおむすびは、一度に食べるにはちょっと多いかなぁ、と思ったのですが、とても美味しくて一気に食べてしまいました。
普段、健康に気をつかった食事をしているわけではないので詳しくはないのですが、全てが身体の栄養になっていくようなおむすびでした。
2022年の目標は、中村さんのように好きなことを仕事にして、ゆったりと丁寧で充実した日々を送ることにしようと思います。