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●レポーター:奈良市在住 大澤一江 さん
2022年1月23日(日)14:00~15:30、奈良市立中部公民館にて「世界へ羽ばたく月ヶ瀬のお茶 ~井ノ倉さんのお茶が愛されるわけ~」に参加しました。
どんなお話なのだろうと思いながら教室に入り席に座っていると、前方のほうに茶器やお湯の入ったポットが置かれています。
実際に入れる道具を見ながらの授業なのかしら?と思いながらボヤっと観察しているうちに、教室の中はあっという間に定員20名の参加者で埋め尽くされました。
さっそく今回の先生である井ノ倉先生が紹介され、授業開始です。
お茶の作り方や、どんな気候や風土が適しているのか。
どのようにしてお茶の魅力を世界に拡げていったのかを時列系で説明され、ミラノやニューヨークのホテルやレストランで使われていると聞きびっくり仰天。
そんな先生のお茶への情熱を感じながら、気が付けば60分経つ頃に私たち受講者は【紅茶・ウーロン茶・緑茶が、同じ葉でなぜ違う特徴を持つのか】を理解できる博士に大変身していました。
そして最後の30分。
なんと、最初に見たお茶器を使っての実演があるというのです。
井ノ倉先生、アシスタントとして同行されていた息子さん、大和茶研究センターの職員さんの3名でお茶を鮮やかに淹れて見せてくださいました。
飲むのがもったいないくらい綺麗に澄んだグリーンのお茶。
どうぞ温かいうちにと勧められるままに口にしました。
丁寧に煎れられたお茶は、口に含んだ瞬間に甘くてとてもすっきりとした後味のするものでした。
「茶の葉の量と温度と時間に気を付けることができれば、美味しいものを煎れることができますよ。」
楽しそうにそう語る井ノ倉先生。
そのお茶を煎れる姿は、本当にお茶が好きでたまらないという想いにあふれていて素敵でした。
先生が心血注いで丹精したこのお茶。
確かに、世界で愛されている筈だと思った瞬間でした。