歴史ある職人の技術と社長の心意気に触れる

●レポーター:奈良市在住 リン さん

今回私は若草山の麓にある鎌倉時代発祥の刃物店「菊一文珠四郎包永」さんにお伺いしてお話を聞いてきました。
授業は、お店の歴史、職人さんの実演、社長さんのお話の3本立てです。

歴史ある職人の技術

まず歴史について。
手掻派(てがいは)という流派が源流とのことですが、今もある東大寺転害門付近に住んでいたというのには驚きました。
すぐ近くの転害門が刀鍛冶とゆかりがあると思うとなんだかワクワクします。

そして次は職人さんの実演タイム。
研ぎ・名入れ・柄付けの3つを見せていただきました。
どれも初めて見たので「こうやってやるんだ!」という驚きと、本当に何気なく、あっという間にされる職人さんの技術に脱帽です。

歴史ある職人の技術

そしてなんと!職人さんが研ぐ前の包丁と、研いだ後の包丁で、玉ねぎの試し切りをさせていただきました。
研ぐ前は切るのに力がいるな~と思ったのですが、研いだ後は先ほど切った時よりも刃が入りやすく感じました。
普段はあまり切れ味を気にしたことは無かったんですが、こうやって比べると研ぎって大事なんだなと思いました。

歴史ある職人の技術

次は代表取締役社長である柳澤さんのお話です。
味だけでなく色や形にまでこだわった奈良愛たっぷりの「かのこ」の話を聞いて、何気なく食べているお土産も、どれも人の思いが詰まっているんだなぁと気付かされました。

歴史ある職人の技術

日本とアメリカを行き来してご活躍されている柳澤さんが、お仕事をされている中で、ご自身の会社や刃物業界だけでなく日本の食文化にまで目を広げ、日本全体の産業について考えておられる話を聞いて、本当に奈良と日本のことを愛してくださっているんだと感じました。
そしてこんな方が居てくださることを嬉しく思いました。

国境をまたいでの生活は大変だと思うのですが、ご家族と話し合って自分たちのキャリアを大切にすることを考えて、この生活を選択されているとのこと。
この考え方には驚きました。
私はなんだか勝手に新しいことを始める時は“何かしら諦めなければいけない”と思っていたからです。
ただ自分勝手に振る舞うのではなく、自分自身が持っている仕事や家庭に対する“責任”を念頭に置きながら、常に「何が正しいか」を考えて人生を選択するという考え方がとても素敵でカッコいいです。
きっととっても大変だけど、そんなふうに生きれたらいいと思いました。

歴史ある職人の技術

とても貴重なお話が聞けて、行けて良かったです。
ありがとうございました。