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●レポーター:大和郡山市在住 あかみどり さん
奈良ひとまち大学の授業「キャンドル屋さん誕生秘話 ~奈良の魅力をキャンドルに詰めて~」を受講いたしました。
最近焚き火を行う機会が多く、火を見ることに関心を持つようになったので、キャンドルならば手軽かつ安全に火を楽しめるのでないかと期待しつつ会場に向かいました。
講師は、キャンドルショップ「canata conata(カナタコナタ)」を営む小林理絵さん。
自営業の方、特に創作系のお店を営んでいる方は幼い頃からのこだわりがあって開業するようになったというイメージがありましたが、小林さんは昔からキャンドルが好きでどうしてもキャンドルショップをやりたいと考えていた、というわけでないそう。
ご本人は「いきあたりばったりというか成り行きというか、そういう流れでここまで来た」という風にお話ししておりましたが、その時興味持ったことにすぐさま挑戦できる気概に感嘆しつつ、興味深くお話を聞かせてもらいました。
今はまだキャンドルに飽きておらず楽しんで製作しているが、もしかしたらいきなり別のことが琴線に触れてそっちにのめり込むかもしれないといった話もとても印象深かったです。
小林さんの来歴を聞いた後は、いよいよキャンドル作りです。
鹿やパンダ、猫など、予め用意されている見本の動物たちの中から好きなものを選んで作ります。
私は、せっかく奈良にいるのだからやはり鹿だろうと鹿にしました。
まずは小林さんから溶かしたロウを入れた紙コップをいただき、それをかき混ぜて冷まします。
ある程度冷めて触れるようになったら、ラップに移し替えて手で丸の形に成型していきます。
これが顔兼身体のボディになります。
綺麗な丸にするのが非常に難しく、どうしてもボコボコした形になってしまいました。
また、ひび割れも多発し、自分の不器用さを改めて実感しながらの作業が続きました。
ボディが完成しましたら、手や耳や口などのパーツを作り、ボディにくっつけていきます。
また、鹿なのですからツノを忘れるわけにはいきません。
鹿らしいツノを作製するのに四苦八苦し、ここが一番苦労しましたが、小林さんからその場でツノだけの見本を渡していただいたことや、同じ机で作業していた方が巧みなツノを作っており、それを参考にできたこともあって、最終的には満足できるツノが作れました。
授業終了後は、小林さんのお店に移動し、そちらでも作品を見せていただきました。
お店に置かれているキャンドルは形も複雑ながら、しかし滑らかに美しく作られていました。
自分で作ってみると、いかにプロの腕が素晴らしいかがよく分かります。
楽しい体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
自分で作ったキャンドルはまだ使えないので、しばらくは置物として楽しませていただきます。