奈良ひとまち大学

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身近な中国 奈良と「王楽園」とビャンビャン麺

●レポーター:奈良市在住 仙人志願の透明人間 さん

今回の授業のテーマは「ビャンビャン麺ってなんだ?」です。
講師である王曉亮(わんしゃおりゃん)さんが経営する「王楽園」には何度か足を運び、ビャンビャン麺を賞味しました。
そんな私ですが、この度、「王楽園」とビャンビャン麺が授業で取り上げられることを知り、改めてその魅力を知ろうと授業への参加を希望しました。

身近な中国 奈良と「王楽園」とビャンビャン麺

講義では、王さんが「王楽園」を経営するまでの経緯やビャンビャン麺の「ビャン」(漢字に変換されないため以降も「ビャン」とする)の由来や意味、TV番組「アジアン食堂」で取り上げられた内容、そして炒飯や回鍋肉、天津飯などお馴染みの中華料理に纏わる蘊蓄などを伺いました。

身近な中国 奈良と「王楽園」とビャンビャン麺

その中で印象的だったのがビャンビャン麺の「ビャン」という漢字が、阿倍仲麻呂の詩に由来しているということでした。
阿倍仲麻呂と言えば百人一首でも詠まれている「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」という歌で有名な遣唐使で、今回の講義でもその歌が漢詩で詠まれました。
そんな阿倍仲麻呂が西安(長安)の素晴らしい部分を全て一纏めにしてできた漢字が「ビャン」だそうです。
それを知ったときには衝撃を受けましたし、後日、家族にも話したところ大いに吃驚(きっきょう)されました。

阿倍仲麻呂が活躍していた時代はまさに奈良が日本の中心だったので、この講義には運命を感じられました。
その上、西安の歴史や文化、さらには「アジアン食堂」で紹介された「粉もの」についてなど幅広い知識を得られて満足です。
それらを踏まえた上で改めてビャンビャン麺を食していると、普段とはまた違った味わい方ができたように思えました。

身近な中国 奈良と「王楽園」とビャンビャン麺

今回も素晴らしい授業でした。
王さんそして奈良ひとまち大学の皆様方ありがとうございました。