奈良ひとまち大学

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お店は店主さんの人生そのものだなぁ~

●レポーター:奈良市在住 やまのもり さん

晴れた昼下がりの午後、中登美団地の一角でごはん屋さんを開いた店主さんの授業を聞きに行った。
もともと、お店を開くことと地域づくりに興味があったため、この日を心待ちにしていた。

お店は店主さんの人生そのものだなぁ

授業のタイトルは、「団地でごはん屋さんをはじめた! ~元公務員の『おうちごはん』って?~」。
お店で授業を受けること、店主の花村淑子さん直々という贅沢な時間!
暖簾をくぐると花村さんが笑顔で出迎えてくれて少し緊張が和らいだ。

お店は店主さんの人生そのものだなぁ

花村さんがお店を開くまでの背景を聞き、間で花村さんが選びぬいたお菓子とお茶を戴いた(お酒と小鉢のコースもあった)。

お店を開くまでは公務員として商いと福祉の部署を渡り歩いたとのことで、そこで出会った人の言葉から一緒に事業を考えたり、自分の人生を考えたり、まち歩きをしたり。
時代背景(男女雇用機会均等法やバブルの崩壊など)や国の施策を受けて、商店街の活性化をはかったりと奔走する花村さん(スイーツフェスタを開いた話は面白かった)。
50歳を過ぎ、長寿福祉課で高齢者の相談を受けていくうち、自分の未来を考えたり、高齢者のご飯が大変!という話を聞き、これまでの出会いが一つひとつ実を結ぶように、お店を開く夢が膨らんでいった。
夢が現実になるのも、人との出会いの中で脇を固めていったことを聞いた(もう後戻りできないっ)。

お店は店主さんの人生そのものだなぁ

お店を開いてからの苦労もいろいろあるけど、お客さんから自分が経験したことのない戦争の話をを聞いたり、またその人生が若いお客さんと交差したりと、団地のごはん屋さんとして居場所にもなっていた。
商いと福祉がミックスしている場所になっていると思い、私自身、お店として地域で居場所を開ける可能性を感じた。

普段、店主さんからお店を開いた背景を直々に聞くことはなかったため(雑誌で見たりはあるけど)、本当に贅沢な時間で、お店は店主さんの人生そのものだなぁ~としみじみ感じた。