見方を変えると、観光資源が見えてくる

●レポーター:奈良市在住 寒天 さん

初めて登校した、奈良ひとまち大学。今回の教室は、ならまちの中にある鶉屋倶楽部2階の奈良町落語館。初登校の緊張と「鶉」が読めないので道に迷ったらどうしよう(人に聞きづらい。。)という不安でいっぱいのなか・・・、すんなり到着。なぜなら、目的場所の前でスタッフの方が大きな旗を持っていたから。とてもわかりやすかった。

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鹿の本を中心として、奈良が抱える観光資源・魅力をいかに外に発信していくのかのお話。『奈良発 オレたちシカをなめるなよ!』の作者の有本隆さんが先生でした。

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今回の本の出版は、2つの「ご縁」が結んだ本だとおっしゃられていました。
第1に、奈良で寄席を観に行き、今回の教室・奈良町落語館の田中さんとの出会い。
第2に、教科書出版で有名な出版社との出会い。
どこに縁が隠れているかわかりません。

田中さんと奈良の町おこしをする話のなかで、「奈良の鹿愛護会」の財政がピンチということを知ったそうです。
そこで、修学旅行などでトラブルなく「鹿さんよかったね」と良いイメージで帰ってもらえればまた観光に来ていただけると考え、それにはもっと鹿のことを知ってもらわなくてはいけないと思い、本を出版するという方法をとりました。印税は愛護会に寄付する形をとり、財政面でも協力できるようにしました。
たくさんの人に手にとってもらえるように表紙や視点にインパクトをつけ、他の本との差別化を図りました。おかげで、有本さんご本人より本の知名度の方が高いとおっしゃられていました。

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授業の最後に、学生たちで奈良の観光資源をこうしていけば良いんじゃないか、これも観光資源になるんじゃないかということを、グループに分かれて自由に(実現可能不可能関係なく)ディスカッションをしました。
奈良に泊まっている人が朝食後に買い物できるお店が増えればいいなとか、鹿の生態がわかれば今と違った形でアピールできるんじゃないかとか、平城遷都1300年祭でやっていた天平時代のコスチュームがレンタルできれば目玉になるんじゃないか・・・など。
再び来ていただくには、結局、人のあたたかさが大事なんだということに落ち着きました。奈良町にはその土台が存在することも。
1人では思いつかなかった意見が出て、それぞれが抱えている思いを感じました。

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授業後に、大学で落語研究会に所属されていた過去をお持ちだとか、奈良にまつわる講談や落語も手がけていると聞きました。授業後も楽しいひとときでした。

奈良のことで既に知っていることも、本当のところはどうなんだろうと考えるきっかけを与えてくださいました。一歩踏み出して奈良をもっと知っていこうと思いました。