これからに繋がるものとは。

●レポーター:奈良市在住 ここ さん

自然農や有機農法に興味があり、オーガニックマーケットにも数回行ったことがあるので、もっと深いお話が聞きたいと思い今回の授業に参加しました。

先生は自然食品店「五ふしの草」店主の榊原一憲さん。

ひとまちレポート これからに繋がるものとは。_1「五ふしの草」は、自然農法や有機農法で作られた野菜や有機加工品などを扱っていて、ママ世代の女性を中心に、できるだけ自然なもの・安心なものを求める方に人気のお店です。



しかし、オーガニックマーケットでは榊原さんはお店を出さず、言わば裏方のお仕事。
休日に自分のお店を閉めてまでマーケットを運営する理由は何なのか、授業はそんな話から始まりました。

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榊原さんいわく、自然農法や有機農法で作物を作る若い農家さんは、スーパーなどの流通に乗りにくく、作物の価格を安くすることが難しいため、販売するルートが少ないとのこと。
そのような農家さんに少しでも消費者と繋がる機会を増やしたいという思いからオーガニックマーケットを立ち上げ、2010年12月から毎月最終日曜日に開催しています。

オーガニックとは本来有機栽培を指すことが多いのですが、このオーガニックマーケットでは「繋がる」という意味で使われています。

それは、オーガニックマーケットには環境負荷が少なく子どもたちの世代にもずっと繋がる栽培方法で作られた商品が並び、生産者と消費者が直接繋がる場であるから。
単なる売り買いのためではなく、これからの農業や地球のことまで考えて運営されているということに、このマーケットの奥深さを感じます。

榊原さんのお話の後は、オーガニックマーケットを案内してもらいながらのツアー。

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今回は野菜の品数は少なめ。というのも、この時期はちょうど端境期(はざかいき*)に当たるからだそうです。

スーパー等で野菜を買うことが多くなった 私たちにとって、端境期を感じることすら新鮮で、自分たちが思う「普通」とは実は普通ではなかったことに気づかされます。

その他にも、一種類の花の蜜ではなく花・樹木という区分だけで蜜をとった蜂蜜、鶏舎ではなく大地の上でのびのびと育ったにわとりの卵など、そこには人と自然の食品との本来の付き合い方がありました。

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榊原さんの今後の目標は、売上金を貯めて、マーケットで使用するテントを骨組みの部分を全て竹で作った「竹テント」にすること。
7月・8月はキャンドルを用いた夜のマーケットも開催予定です。

今後もどんどんおもしろくなっていきそうなオーガニックマーケット。
地元の人に愛されるイベントとして、ずっと続けて行ってほしいと思います。

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*端境期(はざかいき)
端境の時期。また一般に、物事の入れ替わりの時期。
 端境(はざかい)
新米と古米とが市場で入れ替わる9、10月ころ。季節性のある野菜・果物・生糸の取引などにもいう。