お茶摘みは重労働でも充実感たっぷり

●レポーター:奈良市在住 ぴよぱお さん

奈良に住んで3年ちょっと。普段から奈良産のお茶「大和茶」をこよなく愛する者として、その生産過程を知りたいと、夫婦で参加しました。
9時過ぎに近鉄奈良駅前に集合、ワゴン車で会場に向かいます。
会場は奈良市の東部、旧都祁村にある健一自然農園。

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ここは、30歳になる伊川健一さんが10年前に地元の方から譲り受けて以来、自然農法によるお茶づくりをしている茶畑で、アイドルグループ「嵐」のメンバー、櫻井翔さんも訪れ、2日間作業を体験した場所だそうです。

まずは伊川さんの指導で、お茶摘みから。
各自、竹のかごを手に、大体10メートル間隔に並び、手で新芽を摘み取ります。

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よく見ると、葉の堅さも色も様々。そんななかから柔らかい葉を選んではかごに入れます。
蜘蛛やカマキリ、バッタなどが時折顔をのぞかせ、農薬を使用していないことを改めて実感させられます。
標高460メートルだけに、風が心地よく感じられますが、中腰での作業はなかなかキツく、徐々に無口に。

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そこへ、「摘み取った葉は実際に茶葉になると5分の1に減ります」と助言が入り、「このままでは自分が飲める分が確保できないかも」とピッチを上げます。

約1時間も摘むと、もうお昼。場所を変え、車で20分ほどの場所にある築200年くらいの古民家に移動し、みんなで昼食です。
かまどで炊いたご飯、近所で採れた野菜や梅干し、シンプルな味付けはまさに「日本の食卓」そのもの。テーブルに所狭しと並んだ料理は、あっという間になくなりました。
合い間に伊川さんから、作業を手伝ってもらっている家族や研修生などを紹介してもらい、その食に対する熱い思いには、一同うなずきっ放しでした。

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一休みの後は、いよいよ製茶作業です。3~4人のグループに分かれ、300度以上に熱した大きな釜に摘み取った茶葉を入れ、交代で葉をかき混ぜます。あまりの熱さに、軍手をはめても20秒がやっと。そこを素手で混ぜる伊川さんの姿に、「さすがはプロ」とただただ感心。

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煎る、揉む、また煎る、揉む、この作業を3回繰り返すと、徐々に緑茶らしい香りが漂い始めます。
乾燥機から茶葉を取り出し、自分たちで作った葉でお茶を飲んでみます。さっぱりした味わいで、ついついおかわり。何杯でも飲めそうです。
最後に、でき上がったお茶を袋に詰めてもらうと、50グラムくらいになりました。

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16時前に作業を終えると、もうへとへと。かなりの重労働だなというのが正直な感想です。でも、モノを作ることの大変さと、でき上がったときの充実感を体験することができました。

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同時に、放射能に汚染されたために、手塩にかけて育てた野菜や食用の動物を泣く泣く手放さなければならなくなった農家の方々の気持ちが、ほんの少し、分かったような気がしました。
今回は比較的年配の方が多かったのですが、次回はぜひ小さな子どもがいる方たちに、子どもと一緒に参加してほしい。そんな授業でした。