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●レポーター:天理市在住 バンビ さん
地元奈良が大好きで、その魅力をたくさんの人たちに伝えていきたいな・・・と思うようになっていた時、偶然「奈良ひとまち大学」を知りました。
これから、いろんな角度から奈良を勉強していきたいと思っています^^
そんな私の記念すべき初授業は、興福寺で千年以上の歴史がある厳しい試験「竪義」についてでした。
「竪義」は、法相宗の教義についての口頭試験で、一生に一度しか受けることのできない住職への昇進試験。
その竪義を受けたばかりの辻明俊さんと、そのサポート役を務めたドイツ人のSAILE 暁映さんにお話を聞きました。
試験までの修行期間である前加行中は、ごはんは1日2食でおかゆと梅干だけ、そして加行部屋は半畳ほどしかないので、24時間一度も横になることができない、そして基本的に「無言」で過ごさなければならない・・・など、なんとも辛い話ばかり!!
初めの1週間の睡眠時間は30分ほど・・・と聞いたときは、想像以上の厳しさにびっくりしました。
そんな厳しい修行中でも、2人は一度もやめたい・逃げ出したいと思ったことがなかったと聞いて、精神力の強さを感じ、私もおふたりを見習わなければ!と感じました。
加行前には、「辛い表情は見せないで、楽しくやろう」と約束されたそうで、辻さんは試験のために、ザイレさんは辻さんが加行に集中できるように、それぞれ大きなプレッシャーを抱えながらも試験を乗り越えたことが、本当に素晴らしいと思いました。
私のなかのお坊さんのイメージは、俗世を離れて、厳しい修行を乗り越え、なんとなく私が入り込めないような世界にいる人・・・というものでしたが、今日の授業で180度変わりました!
まだ30代前半で年齢が近いだけでなく、厳しい修行をともに乗り越えた同志だからか、堅苦しい雰囲気は全くなく、おふたりの仲の良さが伝わってきました。
加行中のエピソードで笑いが起こった場面もあり、竪義の厳しさだけでなく、一生に一度の貴重な体験を、思い入れ深くお話されていたのがとても印象的でした。
最後に、SAILEさんが興福寺を案内してくださいました。
奈良にずっと住んでいる私が、ドイツ人のお坊さんに説明してもらうのは、なんだかとても新鮮でおもしろいな~思いました。^^
また、長い歴史のある奈良が、いろんな背景をもつ人たちに好まれ、大事にされているのを感じて、とても嬉しくなりました。
私ももっともっと奈良の魅力を知って、多くの人に伝えていきたいです。