奈良ひとまち大学

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なかおあづささんの生き方に触れて

●レポーター:生駒市在住 akoちゃん食堂 さん

名称こそよく耳にしたものの、今回初めて奈良ひとまち大学の授業を受けました。
内容は、赤ちゃんの誕生と家族の記録を撮る写真家なかおあづささんのお話。
ちょうど自分が妊娠8ヶ月であるのと、「いのち」を考えることがリアルになっている今にピッタリの授業だと思い、受講しました。

教室「ごはん cafe にこちゃん堂」は、古い民家の屋根裏のようになっていて、靴をぬいで腰を落ち着けて聴ける空間でした。
まるで隠れ家のような雰囲気に包まれて、参加者のなかには乳幼児も何人かいたのですが、おとなしくとてもいい子にしていて気持ちよかったです。

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授業は、なかおさんの自己紹介から、今撮り続けている赤ちゃんの誕生と家族との関わりなど、ご自身の人生の歩みをまじえながら進みました。
画像やパワーポイントを用いて、大きなスクリーンを見ながら。
ご自身のことは、初めて大勢の人前で話されたそうですが、ゆっくりと穏やかな口調で語られていて、言葉は素直に心に入ってきました。

なかおあづささんの生き方に触れて_4

また、様々なことがあった人生から、自分の生業とは何か?―写真―撮りたい写真とは何か?常に自分と真摯に向き合ってこられた結果、必然的に、いのちの誕生を撮る仕事を見つけられたのだと感じました。

画像では、赤ちゃんの誕生を見守る家族(旦那さんやお兄ちゃんお姉ちゃん・・・)の姿があり、お産は母ひとりで立ち向かうのではないのだと改めて気づかされ、心強いものでした。
そこで、私のお産というものも見つめ直して、次のお産の機会があれば病院でなくもっと自然なお産がしたいなとか、立会い出産もいいものだなとか、色々と考えました。

なかおあづささんの生き方に触れて_3

授業のあと、屋根裏に続く座敷で、お茶と特製プリンを味わいながらの懇談会がありました。
もうすでに昔に出産を終えた女性や、カメラに興味のある学生さんのような方、なかおさんの人間そのものに関心のある女性、赤ちゃんや子ども連れの若いお母さん方、また、ちょうど2日前に流産された方もいらっしゃって、涙がこみ上げながら「参加して良かったです」と話される勇気には衝撃を受けました。
参加者の人たちとなかおさんと距離が近くなり、気さくな語らいにとても心が弾みました。
各自の自己紹介のなかで、「女をあげるための努力があれば何か教えてくださ~い!」と、なかお先生からリクエストもあり。
「できるだけ外に出かけて人と出会うこと」と何人か、育児真っ只中の若いお母さんもおっしゃっていて、とても明るい笑顔で印象的でした。
私は言いそびれたのですが、「同じ考えだな、これから先にも心がけよう」と思いました。

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最後に、なかおさんからみんなに、「お守りの包みを選んで」と言ってお土産が配られました。
中には名刺より小さめのカードに写真が印刷されていました。
私のは、スクリーンでも見た緑の植物から大きな水が滴り光っているものでした。
包み紙には ありがとう と書いてあって、嬉しくなり、安産の御守りと同じ袋にしまいました。

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初めての出産で、予定日が近づき、喜びにもまして不安も大きくなってきたこの頃ですが、なかお先生が、きっと赤ちゃんが沢山の出会いを作ってくれるよと話してくださり、楽しみに頑張ろうと思います。
現に、この日も、素敵な出会いがありました!!!