詳細
●レポーター:奈良市在住 福岡ひとみ さん
「奈良ウガヤゲストハウス」は、奈良で一番最初にできたゲストハウス。
そんなわけで1回泊まってみたかったウガヤさんだけど、
実はうちは、歩いて5分。
何かのきっかけがないと泊まることは絶対ない場所。
私にとってはなじみの人がいて、友達もいるということで、
かなり気楽な参加。
でも、誰も知り合いがいないなか、1人で参加する方もいて、
ちょっぴり不安だったりして?
だって大人になってからの「お泊まり合宿」・・・なんて
なかなかない経験!
だけどウガヤさんに集まり、自己紹介をするなかで、
初めて会うみなさんにもかかわらず、(20人くらいいましたか・・・?)
まるで何度か会ったことある人たちみたいに、
また大学のオリエンテーションみたいに、
スッと気持ちが通じることができたように思います。
共通点は「奈良が大好き」ということ。
それがあるから、すぐに仲良くなれたかも。
「オーナーが語る、奈良ウガヤゲストハウスとは?」
瀬戸さんのお話は、なんだかんだで今まで結構聴いていたのですが、
ほんとに、お話上手でおもしろい。
奈良で最初にゲストハウスをされるにあたり、どういった背景から
保守的な奈良でどうやって第一号のゲストハウスを開業するに至ったか
「奈良ウガヤゲストハウス」の名前の由来は何か
などなど、みなさん興味津々で聴いておられました。
一通りお話が終わった後は
一旦ご飯を食べに出て、お風呂に入り・・・
(ウガヤさんの近くには昔ながらの銭湯があり、地元のおじいちゃん・おばあちゃんと
一緒に入浴して、サッパリします。ウガヤでシャワーもあります。)
そして21時から
「真夏の夜の奈良物語」
まるで寄席みたいな会場になっててオモシロかった。
3人の先生に瀬戸さんのコーディネーターを加えた4人でのトークは
まさに真夏の夜の夢のようでした。
きたまちのにぎやか住人、
フルコトの新井さん:
奈良が好きすぎて、いつのまにか奈良に住みお仕事することに。
きたまちエリアと呼ばれる、奈良女子大のあたりは昔は賑わっていなかったのだが、
新井さんたちのおかげでスッカリ元気なまちに変わっている。
月に一度、初宮神社で「大門玉手箱」という、小さな古本市を開催している。
おうち雑貨cafe chaporo
大飼さん:
お店のお客様に誘われて歌った「大和野菜の唄」からのオープニングがおもしろかった。
奈良を「猫が消える行き場所みたいなものじゃないか?」など独特の表現で捉えたり
自分の存在意義を認めてもらいたいと考えないでいい場所。という
たぶん多くの奈良好きに頷かれるお話をしていた。
そんな彼女自身が猫みたいな雰囲気。
海龍王寺 住職
石川さん:
奈良の良さをこう語ってらっしゃいました。
「良くも悪くも人に干渉しない」「東京とか色々忙しさに追われてる人が癒されに来る場所」・・・
「不変(変わらないもの)と革新(新しくすること)」について考えていかねばならない時代であるということ。
昔の職人がプライドを賭けて作った1300年残る建物を、未来の日本人のために残していくにはどうしたらいいか、など。
また平成の人間たちが、後の人たちに害になるもの(核)を残してしまった、
どうしたらいいかもっと考えていかなくては、とおっしゃっていました。
また、このようにも。「奈良は究極のモノクローム。カラーをめざすな。」
奈良の魅力については、
「1300年前の人がふっと出てきてもおかしくないような変わらない雰囲気」
ともおっしゃっていました。
確かにふと、「今自分はどこにいるんだったっけ?」というような
不思議な感覚に陥ることが、たまにあります。
そんなこんなで授業が終わっても、みんなもっともっと話を聴きたいと、
丑三つ時にさしかかるまで語り明かし、
3時間くらいしか眠れないことに・・・ 笑
2日目。
「奈良は朝がいいんです!朝のお散歩ツアー」
東大寺グループと春日大社グループに分かれたのですが
私は東大寺の方へ。
6時過ぎにウガヤを出たんですが既に日は高く、さっそく暑い・・・。
あまりまだ車通りのない道を、ワイワイ歩いて東大寺さんに向かいます。
そして、東大寺の上司永照さんにご案内していただくという
なんともサワヤカで厳かな朝。
東大寺さんは朝靄で素敵にボンヤリとしています。蓮が綺麗!
なんと、ビックリすることに、壇上参拝できるということではありませんか。
ワーイ。
蓮のおそばまで行き、蓮の柄について(世界を表した絵が描いてあります)、
大仏様(盧舎那仏(るしゃなぶつ))が今まで何度か焼けてしまわれそのたび作り直されてきた経緯、
お身拭いの際には、背中の扉から入って中を上がり、上から出てお身拭いされる など
大仏様と仏教とその歴史について伺います。
それと「華厳経」の一部を少しだけ唱えていただきました。
大仏様のおそばで。
こんな経験はそうあるもんではありません・・・。
思わず、自分以外の世界の平和のことなど思い拝んでしまいました。
そんなこんなで朝の散歩も終わり、ウガヤさんに戻り、解散へ。
他の参加者さんも、「とてもおもしろかった」「またやって欲しい」とすごく好評でした。
また参加者さんとはフェイスブックなどで繋がることもでき、
とても良い出会いになりました。これも予想外の出来事。
ひとまち大学のみなさま。とて楽しくも濃い時間をありがとうございました!
▼福岡ひとみさんのブログ
「NAP NAP Design」
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<奈良ひとまち大学『ゲストハウスは文化発信基地』その1>
http://napnap333.narasaku.jp/e78725.html
<奈良ひとまち大学『ゲストハウスは文化発信基地』その2>
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