詳細
●レポーター:大阪市在住 junko.s さん
今回の先生、フォトグラファーの都甲ユウタさんのことは、以前にfacebook上で知りました。
都甲さんの「笑顔写真」がすごく素敵で注目していたところ、奈良ひとまち大学の授業が行われるとのこと!チャンスは逃さじとすぐさま応募し、めでたく授業に参加を果たしました。
受講決定の知らせが来たときは、とても嬉しかったです。
教室は、学園前駅隣の西部公民館。
わたしにとっては、使い慣れた駅のすぐそばです。これも何かのめぐり合わせでしょうか。わくわくしながら参戦しました。
授業のはじめ、都甲先生が一言、「今日は、笑顔は撮りません」。
えっ・・・。
完全に笑顔写真を撮るものと思い込んでいたわたしは、ちょっとビックリ。
「形探しをしましょう。“好きな形”を探していきます」
ここから都甲先生の、興味深くておもしろい、写真表現のお話が始まりました。
「自分が、この形が好きだなぁーというのを“見分ける”のが大事」
「現実をリアルに写せばいいというものではない。時には“写さない”ことをがんばる」
「何を写しているか“わからなくていい”」
お話を聞いていると、目に見える世界の切り取り方には意外なバリエーションがあることに、はっとさせられます。
そして今日の課題。
「それを飾りたいか?と考えましょう。リビングに飾っても嫌味のないような作品を。今日撮ったなかから、これは、という1枚を厳選してください」
ようし!と、わたしも密かにやる気満々です。
いざ撮影、ということで教室を飛び出し、ゾロゾロゾロと全員で公民館の外へ向かいました。
まず都甲先生のレクチャーを受け、それから各々被写体を探しに自由行動へ。
この日は素晴らしく晴れて、澄んだ青い空とまぶしい白い雲がとても美しかったです。
そんななか、妙な場所にレンズを向け、異常なほど被写体に近づけてファインダーを覗く、年齢も性別も服装もバラバラな集団・・・。
きっと、駅利用者の方々は「何だろうなぁ?」と不思議に思われたでしょうね。
参加者は、プロ仕様の立派な一眼レフを持った年配男性もいれば、手軽なコンパクトカメラを手にしているわたしのような女性、なんと赤ちゃんを背負ったとっても若いお母さんまで!
ほんとに老若男女さまざまでした。
わたしにとっては見慣れた駅の、何の変哲もない手すりやベンチや壁やポールが被写体に・・・。
集中してカメラを構えていると、少しずつ世界の見え方が変化してくるようです。
そしてみんな、よりおもしろい被写体を求めて、どんどん足をのばしていきます。
撮影が終わってから教室に戻り、ベストな1枚をプリントアウトするために厳選作業に入りました。
たくさんの写真のなかから1枚だけを選ぶのはかなりの難事業で、参加者同士、お互いのカメラを覗き込み、意見や感想を言い合いました。
みんな素敵な写真がいっぱい撮れたみたいです。
都甲先生にアドバイスをいただきながら1枚を選び、マット紙に印刷してもらいました。
できあがった作品は、フレームに入れて完成!
感慨深い~
最後に都甲先生が、参加者一人ひとりの作品について、講評をくださいました。
みなさんそれぞれ、とってもユニークな表現をされていました。
自分には思いつかない視点がすごく刺激になりました。
フレームの四角い枠の中に、自分の好きな世界を「切り取り」「創る」時間。。
うんと自由な表現の世界をめいっぱい楽しめた1日でした。
奈良ひとまち大学のみなさま、都甲ユウタ先生、ありがとうございました!