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職人の魂伝わるー奈良で唯一の弦楽器工房
●レポーター:田原本町在住 シカちゃん さん
11月4日、奈良で唯一の弦楽器工房、岸野弦楽器工房で見学とお話を聞きました。
工房の入り口は大きなガラス窓で作業が見えるようになっており、工房に入るとたくさんの工具!
ノミ、ヤスリ、カンナだけでも色々な種類があり、大工さんが使うようなノコギリもありました。
もちろんバイオリンもあり、1700年代のものや弓に使う馬の尻尾もありました!
岸野先生はシャイということで、対談形式で授業は進み、バイオリン職人に踏み込むきっかけ、修業から独立、バイオリン作りの工程までお話いただきました。
バイオリンを作る工程はたくさんありますが、最後に魂柱というボディの表裏を支えるパーツを入れるそうです。
魂とついてるだけあり、魂柱の位置で音の響きが変わる大切なパーツだそうです。
バイオリン作りで心がけていることは、バイオリンは工芸品ではなく道具であるため、使いやすい、弾きやすいを心がけているということ。
300年、400年後に修理されるときのことも思って作っていること。
何百年も前のバイオリンを美術工芸品として保存するのではなく、道具として使い続けられるのは職人さんの思いがこもっているのだなぁと感じました。
質問タイムでは学生からたくさんの質問があり、先生は講座後も学生に囲まれていました。
通りから工房内が見えるので、次回は作業しているところをのぞきに行こうかなぁ。