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●レポーター:奈良市在住 こうじ さん
2019年2月9日に行われた奈良ひとまち大学の特別授業「もっと楽しむ、なら瑠璃絵」に参加しました。
まず初めに元なら瑠璃絵実行委員会会長の平井宗助さんによる、なら瑠璃絵の誕生のお話、名前の由来、見所、食とのコラボ、なら瑠璃絵の撮影テクニックの講演がありました。
なら瑠璃絵は、冬の観光客の閑散期に夏の燈花会のようなイベントをやりたいという県の依頼を受けて、2010年に始めたとのこと。
燈花会のように大人数のボランティアでなく、少人数で運営するために、ローソクでなくLED照明を使用することにしたとのこと。
LEDの使用により繰り返し使えるので費用は少なくて済むと思ったら、繰り返し使用による費用の低減は思ったほどではなかった。
春日野フォーラムの庭園イルミネーションができるまでは、毎年同じとか、しょぼいとか言われた苦労があったそう。
また、春日大社の参道に設置したミラーボールも春日大社にそぐわないとクレームが来たとのこと。
名称の「瑠璃」の由来は、正倉院の白瑠璃の椀、春日大社の瑠璃灯籠、仏教の七宝の瑠璃にちなんでいるそう。
東大寺・興福寺・春日大社の三社寺をめぐることができるので、「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」となったとのこと。
見どころは、大仏殿の夜間拝観、興福寺の国宝館、春日大社本殿の釣り灯篭、光の夜神楽、スカイランタンとのこと。
食とのコラボは、宮内庁御用達の吉野本葛・黒川本家がしあわせココアを販売し、多い時には800~1000カップの売り上げがあったそう。
カメラマンMIKIさんがこっそり教えてくれた撮影マル秘テクニックは、春日野フォーラムの庭園の願い事を書いた花短冊をかけるツリーから見た、春日野フォーラムのガラスに反射して写るLEDの庭園イルミネーション。
春日大社本殿の釣り灯篭。
春日大社参道のミラーボール。
雨の時に、光と影を狙う、透明の傘を狙うとのこと。
お話を聞いて、何人ものボランティアの人を束ね、冬の夜の奈良に観光で来てもらうのは大変なことだと思いました。
費用のことや、お寺・神社との調整、県を挙げてのイベントなので責任重大だと思いました。
次に、東大寺・興福寺・春日大社の3班に分かれ、夜参り提灯ということで、提灯を持って約20人ずつに分かれて夜参りに行きました。
私は春日大社を希望していたので、春日大社に行きました。
春日大社では、二之鳥居のところで権禰宜の岡真吾さんが待っていてくださり、釣り灯籠・石灯籠・本殿の案内をしてくださいました。
春日大社には、釣り灯籠約1,000基、石灯籠約2,000基が奉納されており、江戸時代までは灯籠は毎晩灯されており、灯籠を奉納すると油代も奉納しなければならなかったこと。
また、毎晩灯籠に点灯するために春日大社の職員も多かったとのこと。
灯籠には、古くは春日社、次に春日神社、最近のものには春日大社と刻まれているとのこと。
次に、灯籠・楼門の撮影スポット、釣り灯籠を奉納した武将とその灯籠、本殿の神さま四柱の説明、去年の台風により木が倒れたことによる灯籠と建物の被害について等の説明がありました。
岡権禰宜と、二之鳥居でわかれ、参道のミラーボールの演出をカメラに収め、春日野フォーラムまで帰ってきました。
私は奈良市に住んでいますが、あまり夜が得意ではなく、春日大社の万灯籠を見たことがなかったので、今回見られてよかったと思いました。
岡権禰宜もおしゃっていましたが、2月3日の節分万灯籠のときはとても混雑していて、写真撮影どころではないとのことだったので、今回参加してゆっくり写真撮影ができてよかったと思いました。
また、参道のミラーボールはよくできていると思いました。
参道にミラーボールをつるすという発想が面白かったです。
光が揺れる演出は、体が揺れているようで船酔いのようなVR酔いのような気分になりました。
光が揺れるだけで、あんな効果が出るのが不思議でした。
最後に、春日野フォーラムの庭園イルミネーションの再点灯を見せていただきました。
これはお客様が帰られた後、一旦イルミネーションを消してカウントダウンにより点灯するというもので、迫力がありました。
そのあと庭園でそれぞれが写真を撮影し、自分の願いを書いた、花短冊を冬七夕ツリーにかけて解散となりました。
カウントダウンによる点灯は迫力がありました。
LEDの青色は、吸い込まれそうな色でとてもきれいでした。
瑠璃色にかかっていて、よくできていると思いました。
また、所々で光が走る演出や、光が空中で波打つ演出も良かったです。