詳細
●レポーター:奈良市在住 びぶりお さん
「まほろし」の名前だけはあちこちで聞いていた。
本に出てくる地名だなあということ、本がたくさんあるらしいということだけは知っていた。
きたまちのどのあたりなのかもよくわからかったので、ひとまち大学に申し込みをして学生として行けることになった。
多聞城跡、佐保川を渡った先。
白い一軒家で、玄関に入る時ちょっと緊張。
親戚のおうちに来たような感じがした。
玄関に本がいっぱいあるおうち。
お邪魔して入った先の部屋のあかりがとてもかわいくて、天井の色も素敵。
天井の色を決めて、ほかの壁の色も決まっていった。
床もはりかえて、椅子ももらいもので・・・。
キッチンがカフェにもなる。
2階へ上がって、深い青色の扉を開けると、中には真っ白く手作業で塗られた小さな部屋。
・・・なんだか、ここからなんでもできそうだった。
隣のものづくりの部屋で、作業ができる。
隣の白い部屋と窓でつながっていて、それだけでもうアートだった。
城跡だから高台で、隣は小さな神社で紅葉が美しい。
2階の窓から若草山や東大寺大仏殿や五重塔が小さく見える。
ここは奈良好きにはたまらない場所なのでは・・・?
まほろしは、現在進行形で変わっていく。
畳の部屋のクローゼットが雑貨屋になる。
赤い壁に、金箔を押していく体験をさせてもらった。
学生のみんながここでやりたいこと、やるとしたらなにを?を名前と屋号をつけて発表することになり、緊張した。
カフェやプラネタリウムやアロマや・・・みんな素敵なスキルがあるんだよね。
・・・やりたいこと。
すでにもうやっていることを広げていく。
まほろしは架空のまちの名前で、家の扉を開けたら、まちがある。
その中で「ホントはやりたいのに」を広げていく。
「好きなことをやっていくことをあきらめることが多い中で、言ってみたら、誰かがひろってくれることがある。そうやって、やりたいことを口に出すと叶っていく」という言葉がよかった。
こうあるべきにとらわれてると夢はなかなか叶わないのかも。
かといって、いいかげんなことをしていても、よくないんだろうけど。
この場所で展示やカフェが行われる日にまた行ってみた。
また進化していて、わくわくした。
誰かのやりたいが叶うかもしれないっていいな!