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あたたかなアカダマと奈良
●レポーター:奈良市在住 さとう さん
今回の授業のテーマは「生まれ育った奈良について~喫茶と文化人と高畑町と~」です。
講師である大槻旭彦さんは、かつてレジェンド的な喫茶店「可否喫茶アカダマ」のマスターをされていました。
マスターとしての顔だけでなく、郷土史家としての顔を持ち、奈良の歴史を探求されている大槻さん。
そのような大槻さんからお話を伺って、私がまだ知らない奈良の魅力をもっと知りたいと思い、今回参加させていただきました。
講義では、アカダマの歴史や、コーヒーの歴史、アカダマを引退されたのちの大槻さんの人生についても伺いました。
そのなかでも、私が特に印象に残っているのは、大学で学び、卒業した後に、奈良の高畑町についての本を出版されたことです。初めは周りの人に配るために作られた本ですが、多くの方に喜ばれ、奈良新聞文化賞を受賞されました。「高畑の伝承をこのまま埋もれさせるわけにはいかない」との思いが本の出版を駆り立てたと伺い、大槻さんの決断力と行動力を実感いたしました。
そのような人生を歩まれてきた大槻さんから、若い人たちのメッセージとして「人生においての決断はやってみないと分からない。その後どうなるかは自分の歩み次第で、立ち止まらずに進めば後悔はない」という趣旨のメッセージをいただき、とても心に響きました。
何事もやる前にあきらめてしまわず、行動に移して前向きに進んでいこうと思います。
大槻さん、そしてこの講義のために動いてくださった皆様方ありがとうございました。