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花枝の魅力を最大限に
●レポーター:奈良市在住 ひっぴー さん
今日の授業を終えた感想は、ひと言「とても素敵な空間と時間だった!!」ということ。
特にわたしが生駒さんの話で印象に残ったのは、「花のいいなり」で生けるという考え方。
「自分がこの花をどうしたいか」よりも、「花がどうしてほしいか」「どこから見たら1番生き生きと見えるように生けられるか」。
つまり花が主役であり、生ける者は主役を際立たせる脇役のような関係となって花を生けるという姿勢がとても新鮮だった。
生駒さんは生けるときは何も意図せず、その場その場で花を見ながら生けていると話されていたけれど、それも常に枝花の良さを活かすことを考えているからこそ、意図せずとも一本一本が際立つような素敵な作品ができあがるんだろうなと。
生け方ひとつとっても、たし算式の生け方では、一本一本の良さを際立たせるというよりも、お互いがバランスよく収まることで魅力的な作品になり、ひき算式では一本一本が主役級に輝きながらも、お互いの良さをさらに引き出した作品になっていて、これも生け花の魅力のひとつだなと思う。
今回、目の前で枝を生ける様子を見せてもらい、枝のみでも華やかで、絵になり、生命力を感じるということを体験させてもらった。
花や観葉植物とはまた違い、枝木で作られた空間には躍動感があって、まるで屋外の自然の中に身を置いているような心地よさがあった。
今まで知らなかった枝木の魅力を今日の授業で知ることができたので、枝を生けるということにも挑戦してみたいし、生駒さんのワークショップにも参加してみたいと思う。