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●レポーター:奈良市在住 赤毛のあん さん
奈良市に引っ越して約5か月。
本好きの私にとって、「奈良 蔦屋書店」と「奈良県立図書情報館」に通えることは、引っ越し先を決める上で大切なポイントでした。
今回、そのひとつ、奈良 蔦屋書店の店員さんが先生と知り、大喜びで参加しました。
普段はキッズコンシェルジュとして、絵本選びのサポートやイベント企画などを行う田畑陽子さん。
日頃の業務のことだけでなく、小学校での読書支援ボランティアや図書館の交流企画などについて、実際の絵本の読み聞かせも交えながら、おだやかな語り口でお話ししていただきました。

特に印象に残ったのは、近鉄百貨店奈良店の6階にあった「ベビーガーデン」という絵本の広場のお話。
立ち上げから田畑さんが尽力され、ワークショップも頻繁に企画するなど熱心に活動されていたそうです。
ところが、この素敵な空間も、新型コロナ感染症の拡大に伴い閉鎖されてしまいます。
人と人がつながる媒体は他にもあるだろうけど、絵本という媒体を共有できる場所が失われてしまったのは、残念でなりません。
かみしめるようにお話しされる田畑さんの表情からも、無念さが伝わってきました。

子どもの本離れが進む現代、しかも本屋も図書館も少ないという奈良県ですが、それでも「子どもが本と出会える場所」が子どもにも大人にも必要であることは間違いありません。
―こういう場所や機会は守っていかないと!―
田畑さんのお話を聞きながら、普段は意識していなかったことに気づかされました。

自らの肩書きを、朗読者でもストーリーテラーでもなく「カタリスト」と言う田畑さん。
カタリストには英語で「化学反応を起こすもの」という意味があり、「本を通して人と人に化学反応を起こし、つないでいきたい」という思いが込められているそうです。
会場が蔦屋書店内だったので、STARBUCKSのカプチーノを飲みながら、リラックスして講義を受けることが出来ました。

お子様連れや本を探している様子のお客さんが次々と入店される様子を目にしながら、本屋さんっていいな、と改めて感じた1時間半でした。
ありがとうございました。
