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●レポーター:奈良市在住 ゆみ さん
前から、奈良の大文字について興味があったのと、日頃の運動不足解消を兼ねて、奈良ひとまち大学の授業「夏恒例、日本最大級!の大文字 ~奈良大文字送り火の楽しみ方~」(7月26日)に夫と参加しました。
普段は立ち入ることのできない登山道の登り口で、「ヒルが出ますので、長袖を着てください」と言われ、「えーっ!」となり、とりあえず虫除けスプレーを体にふりかけました。
登りはキツく、日頃の運動不足もたたり心臓がバクバクして、夫に押してもらいながら、やっとのことで大文字の火床にたどり着きました。
奈良大文字送り火の保存活動に26年間携わっておられる、奈良大文字保存会の田中久美子さんのお話をうかがっていると、夫の「ヒル!ヒル!」の声が。
見ると、夫の足に取り付いて血をいっぱい吸ったヒルが、お腹いっぱいになって地面にポタッと落ちて、丸くなってウネウネしていますΣ(゜д゜lll)
すぐに消毒していただきましたが、なかなか血が止まりませんでした。
夫は「今まで日本アルプスなどの山にいっぱい登ってるけど、ヒルに噛まれたのは初めてや」と驚いていました。
ヒルは、最初に歩いた人の足音や振動などで反応し、3番目ぐらいの人を目がけて木の枝から落ちてくることが多いのだそう。
そういえば3番目を歩いてたなあ・・・
奈良大文字送り火は、県内戦没者の慰霊のため、故鍵田忠三郎氏が始められ、今年で56回目。
当時は日本一の大きさで、飛火野から大の字がきれいに見えるよう、無線を使いながら形を決めていかれたこと。
8月15日には、飛火野で(日頃は法要をしないので、結界を張って特別に行っているとのこと)、春日大社や大安寺などの寺社の神仏合同で法要が営まれること。
白毫寺の青年団(高齢化が進んでいるとのこと)が中心になり、点火が行なわれていること。
たくさんの人の援助で行事が行われていること。
など、興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。
ヒルと格闘しながらのハードな登山でしたが、日頃は入ることのできない火床からの眺めも良く、8月15日の送り火は飛火野から見てみたい!と思いました。
田中先生、奈良ひとまち大学のスタッフのみなさん、ありがとうございました。