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新緑の風に耳を澄ませる、音風景
●レポーター:奈良市在住 ゆっきー田中 さん
「平成最後の!」奈良ひとまち大学は、「奈良の音さんぽに出かけよう」でした。
教室は「川の鳴る町」、ならまちの鳴川町、徳融寺。
GWの喧騒をよそに静かで、上品な仏さまが鎮座する素敵な本堂が教室でした。
先生の岩田茉莉江さんは、今回のテーマにぴったりな静かで落ち着いた雰囲気をお持ちの方。
南大東島でのフィールドワークのお話から、海なし県在住の私が日常的に聞くことのできない海鳴りの音、島固有のこうもりの音、海水混じりの池の奥底の音など、遠く南の島で拾った貴重な音を聴かせていただきました。
徳融寺の和尚さまは、勤行に使うさまざまな《音具》の音を実際に聴かせていただきながらご説明くださり、お寺周辺の歴史や音の変遷も併せて教えてくださいました。
お寺を出ての音散歩では、外のいろんな音に耳を澄ませてみました。
風の少ない日だったので、岩田さんおすすめの楠の木の葉が風にそよぐ音は残念ながら聴こえなかったのですが、小鳥の声、風の音、人の話し声・・・目を閉じて音に集中してみると自然の音に癒されました。
これからまた季節が変わります。
新しい季節の音に耳を澄ませたいと思える素敵な授業でした。
ありがとうございました。