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●レポーター:奈良市在住 しかなな さん
他県から奈良へ引っ越してきて数年が経つのに、奈良のことを全然知らない・・・と、初めて奈良ひとまち大学に参加しました。
集合場所は春日大社。
朝の春日大社はあまりにもすがすがしく、この時点ですでに心が浄化された気分。
春日山原始林を歩きながら、この山の歴史や植生、住んでいる動物、今直面している問題などを、様々なエピソードを交えながらお話ししてくださいました。
不思議な切れ方をした葉っぱを拾っては、
先生「これはどんな動物が食べた跡だと思いますか?葉を二つ折りにして食べるんですよ。」
私の心の声「奈良といえば鹿?・・・鹿は葉を二つ折りなんてできないか・・・」
(答えは鹿ではありません。)
木々が生い茂る道すがら、ぽっかりと空に穴が開いていると、
先生「なぜこんな穴があると思いますか?」
私の心の声「え?台風?それにしては周りの木々は普通に立っている・・・」
(答えは台風ではありません。)
突然先生が素早い動きで、飛んでいる何かを捕まえた!
先生「センチコガネですねー。」
私の心の声「飛んでいる虫も捕まえるなんで、先生おそるべし!」
他にも、マムシやヒルも見せてくださいました。
木の上からクワガタも落ちてきました。
そんな発見の数々だったのですが、とても印象深かったのは、先生の「目を閉じてみましょう」でした。
目を閉じて、光を感じる。
目を閉じて、風の流れを感じる。
目を閉じて、耳を澄ませて、水の流れる音を聞く。
自分は今、自然に包まれているんだ。
毎日が忙しくて、光、風、水の流れに意識を向けることなんてなかったな。
こんなに心地よい時間の過ごし方があることをすっかり忘れていたな。
こんなすばらしい体験が、私たちのすぐ近くでできるのです。
すぐそこにある春日山原始林で、ぜひ皆さんに自然を感じていただきたいです。