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今西家書院でブラジル音楽
●レポーター:奈良市在住 koma さん
梅雨の晴れ間、金田聖治さんのお話とギターを聴く授業へ行ってきました。
場所は、ならまちの今西家書院。
室町時代の書院の遺構が残る建物です。
数年前の冬に一度訪ねたことがあり、あの場所でギターを聴けるなんて素敵だなと思って申し込みました。
受付を済ませて席につくと冷たい酒香茶とお菓子をいただくことができました。
酒香茶はお隣の今西清兵衛商店さんの酒粕を使った緑茶です。
ほのかに甘くて酒粕の良い香りがしました。
書院へ移動するとお庭の緑がとても美しく、ひんやりとした風も時折入ってきます。
この書院は今は畳敷きの二間ですが、鴨居と敷居、畳を外すと今も当時のままの板敷の一間にすることができるそうです。
機会があるならいつかその姿を見てみたいと思いました。
金田聖治さん、10年以上ブラジルでギターを学ばれていたそうで、ブラジルでの体験談が楽しくて時間があっという間に過ぎました。
奈良県民会があることも初めて知りました。
現在の日本では消えてしまった言葉や文化が残っていることも。
室町時代の建物にゆったりとしたボサノヴァが流れて、寛いだ感じがとても心地よかったです。
弾いてくださった曲で特に印象に残ったのが「アフター ザ レイン」です。
目を閉じて聴いていると、私の大好きな奈良の東の山並みに虹が立つのが浮かぶようでした。
秋に當麻寺でも演奏を聴く機会があるそうなので、また足を運ぼうと思います。